【オスロ篠田航一】ノルウェー連続テロ事件のアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)が住んでいたオスロ西部の近隣住民は毎日新聞に「(容疑者のことは)ほとんど印象に残っていない」などと語った。目立たない生活を送る陰で、容疑者はノルウェー社会を震え上がらせるテロ計画を練っていた。
容疑者は今春までオスロ西部の閑静な住宅街で、4階建て集合住宅の一室に母親と2人で住んでいた。近くに住む60代の男性は容疑者について「物静かで、いつも下を向いて歩いていた」と振り返る。40代の女性は「目立たない人。あいさつもせず、顔も思い出せないくらい印象に残っていない」と語った。
母親と何度か言葉を交わしたことがあるという近所の女性(22)は「息子はよく覚えてないが、母親は気さくな人だ。いつも笑顔であいさつしてきた」と話した。
友人が地元紙に語った話では、容疑者には中学時代、中東出身者の親友がおり、当時は反イスラム的な考えは持っていなかったという。別の友人の話によると、極右思想に傾いていったのは20代後半になってからだという。
毎日新聞 2011年7月26日 10時30分(最終更新 7月26日 10時46分)