福島第1原発:1、4号機 事故後も耐震性「安全」

2011年5月28日 23時58分 更新:5月29日 2時3分

福島第1原発1号機の原子炉建屋=2011年5月22日撮影、東京電力提供
福島第1原発1号機の原子炉建屋=2011年5月22日撮影、東京電力提供

 東京電力は28日、福島第1原発の1号機と4号機について事故後の耐震安全性の評価結果をまとめ、経済産業省原子力安全・保安院に提出した。東電が想定したマグニチュード(M)7級の大地震などの揺れに対しても壁や鉄筋には「余裕があり、十分な安全性がある」とした。保安院も東電の評価を妥当とした。

 松本純一・東電原子力・立地本部長代理は「1、4号機の機器類の耐震性や、2、3号機については評価した上で改めて報告したい」と話した。

 台風2号の接近に備え、東電は使用済み燃料プールに放水作業中の大型コンクリートポンプ車について、強風による転倒を避けるため長いアームをたたんで移動させる。強風による原子炉建屋への影響について、保安院は「建屋の壁の一部が(水素爆発などにより)落ちて隙間(すきま)が多くなっていることもあり、建屋が損壊したりする恐れはない」とみている。

 東電は第1原発敷地内で測定し、28日に公開した放射線量の未公表データについて、線量を書いた紙を「外部に保管した際、一部を紛失した」と27日説明していたが、28日、「本店と原発内に保管され紛失していなかった」と説明を変更した。【河内敏康、平野光芳、比嘉洋】

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