高松市はこのほど、来年度から2015年度までの次期たかまつ男女共同参画プラン(仮称)の素案を示した。配偶者間の暴力防止やワークライフバランス(仕事と生活の調和)の推進対策を充実させたのが特徴。また、現状や課題を踏まえ、出産などでの退職者を再雇用する事業所を25%まで増やすなど、計52項目で数値目標を設定した。
現行プランが本年度で終了することから市民らの意識調査を実施し、次期プランの内容を検討。高松市の男女共同参画プラン策定懇談会(会長・時岡晴美香川大教授)の第4回会合で提示した。
素案では、「男女共同参画の意識づくり」や「あらゆる分野への男女共同参画の促進」など四つの基本目標の下に12の主要プランを体系化。課題ごとに、具体的施策や主な取り組みを挙げ、10年度の現況値と15年度の目標値を明記した。
配偶者からの暴力防止対策では、相談事業の実施や若年層への啓発活動などの施策を提案。暴力の相談窓口の認知度を28・1%から50%に上昇させる▽被害者を保護するシェルターを1カ所新設する―などの目標を定めている。
市は今後、委員からの意見などを踏まえて素案を修正し、本年度中にプランを策定する方針。