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【プロ野球】

中田 やっと出た 球宴初ヒット

2011年7月25日 紙面から

4回裏1死、右前打を放った中田は守備が乱れる間に二進する。左は遊撃手宮本=Kスタ宮城で(横田信哉撮影)

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◇オールスターゲーム(第3戦) 全パ5−0全セ

(24日・Kスタ宮城)

 温かい声援で迎えられる打席が、なんともむずがゆかった。球宴初出場の日本ハム・中田翔が、3試合9打席目にして初安打。4回、バリントン(広島)の直球を右前に運んだ。右翼手のバレンティンが処理をもたつく間に一気に二塁を奪う好走塁も見せ、解説席にいた先輩のダルビッシュから「1、2年目だったら、していなかった。チームプレーを覚えてきている」と褒められるおまけ付きだ。

 球宴では、本塁打を狙いステップを踏んでフルスイングしていた。しかしまさかの8打席凡退に、この日はシーズン中と同じノーステップ打法に戻した。6回の第3打席でも左前に痛烈な安打を放ち、面目躍如となるマルチ安打。「目立つ中で打つ難しさもわかった。1本打ててホッとしています」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 同級生の由規と対戦した第1打席は投ゴロ併殺で完敗。「今思えば由規の打席だけ全球狙って、フルスイングでも良かったかも」と悔やんだ。さらに左翼の守備では、5回のマートンのライナーに、足を滑らせながらも捕球。「危なかったですね。沸いたのかな、あれは」と苦笑いしたが、観客をハラハラさせるプレーもスターならではのご愛嬌(あいきょう)だ。

 誰もが特別な一戦と位置付けた仙台での球宴。「誰が打席に立っても応援してくれる雰囲気がすごくうれしかった。本当に野球を楽しんでもらえて良かった。『がんばってください』とか、軽い言葉は言えないが、自分たちも同じ気持ちでがんばっていかないといけない」。中田にとっても、野球選手としてまた一つ階段を上がった初舞台となった。 

  (宮崎厚志)

 

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