東京中日スポーツ 55周年企画
55周年イヤーの記念事業や紙面企画をご紹介します
トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事
【プロ野球】9球料理 斎藤 佑望賞!!2011年7月25日 紙面から
◇オールスターゲーム(第3戦) 全パ5−0全セ(24日・Kスタ宮城) 最後の最後にごほうびが待っていた。初出場の日本ハム・斎藤が、3試合を通じて最もファンに夢や希望を与えた選手に贈られるスカイアクティブテクノロジー賞を受賞。“プロ初タイトル”となった。 新人ながら、異例の2試合登板で、副賞の車もゲット。「ビックリしました。なんか申し訳ないです」。斎藤は、ちょっとバツが悪そうだったが、恐縮する必要がないほど、この日のピッチングは完璧だった。6回に登板すると、バレンティン(ヤクルト)を143キロの直球で遊ゴロ。村田(横浜)を3球三振に仕留め、石原(広島)もあっさりと二ゴロに打ち取り、三者凡退。田中(楽天)、ダルビッシュらから引き継いだ超豪華リレーのバトンを堂々とつないだ。第1戦と合わせて2イニング2/3を無失点。どの球場でも誰よりも大きな声援が送られたファンの支持が答えだった。 被災地支援がテーマとなった今年の球宴。斎藤にも特別な思いがあった。早実2年の時に「みちのく教室」として岩手県を訪れ、リンゴ農園で体験学習した。宿泊地だった田野畑村は太平洋沿い。東日本大震災で津波が直撃し、大きな被害を受けたことを知った斎藤は「海が近かったんですよね…」とポツリ。思い出の地の惨状は心に波紋を広げていた。それでもスタンドから送られた大きな声援に、勇気づけられた。「大変な思いをされているのに、明るい雰囲気の中でやらせてもらって感謝したい」 プラスワン選出による初めてのオールスターはいい経験になった。「いろんなことを勉強できたし、今後につながると思う。まずは今年のシーズンでしっかりローテを守って、優勝につなげられるようにしたい」。大きな経験と万感の思いを胸に、斎藤はルーキーイヤーの後半戦、さらなる成長を誓った。 (臼杵秀之) PR情報
おすすめサイトads by adingo
|