政府 基準値超えた牛肉買上げへ
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政府 基準値超えた牛肉買上げへ

7月26日 7時17分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

放射性物質を含んだ餌を与えられた肉牛が出荷されていた問題で、政府は、牛肉の安全性に対する消費者の不安の解消を図るため、これらの牛の肉のうち、すでに市場に流通し、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された牛肉を一時的に買い上げる方針を固めました。

この問題ではNHKのまとめで放射性セシウムを含んだ疑いがある稲わらを与えられた牛の肉が、沖縄県を除く46の都道府県に流通し、牛肉の安全性に対する不安が広がっています。このため政府は、早急に消費者の不安解消を図る必要があるとして、すでに流通している牛肉のうち、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された牛肉を一時的に買い上げる方針を固めました。放射性セシウムを含んだ稲わらが与えられ、すでに出荷された牛の肉の中には汚染が確認されていないものもありますが、これらについては検査を促し、基準値を超えることが確認された牛肉は買い上げの対象に含めます。また必要な費用については最終的に東京電力に負担させることにしています。一方、生産者団体などが求めている出荷前の肉牛の買い上げは、流通していないため対象外とし、原発事故の被害の一環として東京電力に賠償させる方向で検討することにしています。さらに国内でBSEが発生した際の牛肉の買い上げで、偽装事件が起きたことからその対策も合わせて行う方針で、政府は、こうした措置を26日にも発表することにしています。