(cache) スマホもデュアルコアの時代！どこがスゴイのか解説【今さら聞けない！スマホ用語】(APP max)

RIMG0507

Android活用サイトAPPmaxの用語解説コラム「今さら聞けない！スマホ用語」。今回解説するのは「デュアルコア」だ。

PCのスペックを表すときによく耳にする「デュアルコア」という言葉。最近ではPCのみならずAndroidタブレットやスマホにも「デュアルコア」を搭載した端末が登場している。2011年春にドコモから発売された「Optimus Pad L-06C」をはじめとするOS3.0搭載タブレット製品や、今夏に発売された「GALAXTY SⅡ」がデュアルコアを搭載していることで話題を呼んだ。

「コアの数が多いほど高機能」ということはなんとなくイメージとして理解できるが、実際のところはなにが変わるのだろうか？そしてスマホにデュアルコアが搭載されると、どんなメリットがあるのだろうか？
■「プロセッサ」が「ふたつ」だから「デュアルコア」
デュアルコア（Dual core）は、ひとつのプロセッサ内にふたつのコアを搭載し、システムやアプリケーションが対応していれば同時に2つの処理が行える仕組みのことを指す。プロセッサとは、演算処理やキャッシュ（頻繁に使うデータを記憶しておく機能）を行う装置のことで、スマホやPCの頭脳にあたる。

■スマホがデュアルコアだと何がスゴい？
プロセッサは基本的に独立して演算処理を行っているので、ふたつのコアが影響しあって動作することはない。つまり、ひとつの動作だけを行う場合（ブラウザ閲覧など）は、シングルコアで動作クロックが早いプロセッサを搭載したスマホのほうが理論数値では早くなるが、複数の動作を同時に行う場合は、複数コアプロセッサのほうが安定性と処理速度が大幅に向上する。

AndroidOSは複数のタスクを同時に実行するマルチタスクを採用しているので、端末にデュアルコアが搭載されていれば、より快適に操作をすることができる。

たとえば、マルチタスクではバックグラウンド処理が行われている。ブラウザ閲覧中でも、Twitterの更新通知が届くのは、バックグラウンドでTwitterの通信を行っているからだ。デュアルコアはふたつのプロセッサで分担してブラウザ閲覧の処理と、バックグラウンド処理を同時に行えるので、無理なく、素早い動作が可能になる。

■バッテリー池持ちはどうなの？
スマホで複数のタスクを動作させているとき、端末が熱くなることがあるが、この現象の原因のひとつとして、プロセッサの処理能力に負荷がかかっていることが考えられる。一般的に、処理能力に負荷がかかるとバッテリーの消耗も早くなる。

デュアルコアはプロセッサがふたつ同時に稼働しているので、シングルコアよりも多く電池の消耗をすることになる。しかし、複数のタスクを同時に処理する場合、ふたつのプロセッサで分担して行うため、プロセッサへの負荷は小さくなる。つまり、デュアルコアでのタスク処理はバッテリーに優しいとも言える。

ちなみに、2011年夏モデルで唯一発売されたデュアルコアスマホの「GALAXY SⅡ」は容量が1,650mAhと、大容量のバッテリーを搭載している。

記事執筆：久野　太一