東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で広がった放射性物質の範囲を調べるため、文部科学省は、青森県から滋賀県までの23の都と県で、ヘリコプターを使って上空から土壌の汚染状況の調査を行うことになりました。
文部科学省は、福島第一原発の事故で拡散した放射性物質の状況を上空からヘリコプターを使って福島県や宮城県で調べていて、今月20日には、宮城県の土壌汚染マップを公表しています。上空からの土壌汚染の調査は、ほかの県からも調査の要請が相次いだことから、文部科学省は、青森県から滋賀県までの23の都と県で行うことになりました。調査は、自治体のヘリコプターを利用して行われ、上空150メートルから300メートル付近より、大型の検出器を使ってガンマ線の量を測定し、地上付近の値を換算することにしています。調査は、26日から茨城県でも始まる予定で、年内には予定している宮城、秋田、山形、岩手、福島、青森、東京、長野、新潟、山梨、神奈川、群馬、茨城、千葉、栃木、埼玉、愛知、石川、静岡、福井、冨山、岐阜、滋賀の23都県すべてで終えたいとしています。