汚染水浄化 新装置が原発へ
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汚染水浄化 新装置が原発へ

7月26日 4時28分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所では、収束作業の要となっている汚染水を浄化する設備でトラブルが相次ぐなか、来月に運転開始を目指す国産の新たな浄化装置が、26日、福島第一原発に到着します。

「SARRY」と呼ばれる国産の新たな浄化装置は、円筒形のタンク14台で構成されていて、中に入っている鉱物によって、汚染水のセシウムなどを元の100万分の1ほどに減らす設計になっています。この浄化装置は、25日夕方、第一陣のタンクなどの部品を乗せた船が福島県いわき市の小名浜港から出港し、26日、福島第一原発に到着する予定です。福島第一原発では、汚染水の浄化設備のうち塩分を取り除く装置が24日から25日にかけて故障するなどトラブルが相次いでいて、最新の稼働率が53%と最終目標の90%を大きく下回っています。東京電力は、新たな浄化装置を今あるものと併用したり、補助的に使ったりする予定で、今後、2度に渡って残りのタンクなどを福島第一原発に運び、来月上旬の運転開始を目指しています。