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ノルウェーテロ:「銃撃1時間続いた」…生存者が証言

「男は、命乞いをする子にも撃ち続けた」と恐怖の瞬間を振り返るエリック君=ノルウェー南部スンボレンで2011年7月23日、篠田航一撮影
「男は、命乞いをする子にも撃ち続けた」と恐怖の瞬間を振り返るエリック君=ノルウェー南部スンボレンで2011年7月23日、篠田航一撮影

 【オスロ篠田航一】ノルウェー南部ウトヤ島の乱射事件でアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)による銃撃は約1時間続いていたことが現場に居合わせた生存者の証言で分かった。ノルウェー警察は、現場到着までに45分かかったことを明らかにした。地元テレビによると、容疑者は警察が到着するまでの間に全ての弾丸を撃ち尽くし、投降したという。

 「『命だけは助けて』と叫ぶ子もいたが、男は撃ち続けた」--。与党・労働党の青少年キャンプに参加し、現場に居合わせたエリック君(18)が振り返る。

 約1時間に及んだ銃撃中、岩陰に隠れ、容疑者に顔を見られないよう伏せていた。命乞いする叫びもやがて消えた。垣間見た容疑者は2丁の銃を持っていた。一つは小型拳銃、一つはライフル銃のように見えた。

 ウトヤ島付近では少なくとも4人が行方不明のままで、警察当局は小型潜水艇を使い、水中の捜索を続けている。24日までに確認された連続テロ事件の死者は93人だが、さらに増えるとみられる。

毎日新聞 2011年7月24日 21時31分(最終更新 7月25日 0時19分)

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