NHK広島県のニュース　広島放送局

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広島市長 発言について回答

広島市の松井市長は、被爆者援護に関連して、先月、「医療費をまけてくれとか被爆者が言うのは悪いことではないが、死んだ人のことを考えたら簡単に言える話か」などと発言し、その後、住民グループから撤回を求められたことに対し、「発言を撤回する必要はない」とする回答を文書で行いました。
広島市の松井市長は、先月、面会で訪れた被爆者に対し、被爆者援護に関連して、「医療費をまけてくれとか言うのは悪いことではないが、死んだ人のことを考えたら簡単に言える話か。何か権利要求みたいに『くれ、くれ、くれ』でなく、『ありがとうございます』という気持ちを忘れている人がいる」などと発言しました。
これに対し、住民グループの「広島県『黒い雨』原爆被害者の会連絡協議会」は、「被爆地ヒロシマの心が分からない市長失格の発言だ」などとして発言の撤回を求めていました。
これについて、松井市長は、今月２２日付けで、この団体に文書で回答を行い、この中で、「被爆者の援護は、原爆の犠牲者や被爆者の痛みや苦しみを国民が分かち合うという精神があってこそ成り立っているという私なりの考えがあり、その一端が出た」と釈明しました。
その上で、みずからの発言について、「撤回する必要はない」としています。
これについて、住民グループの高野正明会長は「発言の撤回や謝罪の求めに応じる内容ではなく、あらためて、松井市長と話し合いたい」としています。

07月25日　19時30分

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