ひとり上手

友人から「面白いから読んでみな」と紹介されたブログ。
大野更紗「困っている人」

●福島の「ムーミン谷」から東京に出て、「ビルマ女子」になり、
　タイ･ビルマ国境地帯をガシガシ歩き回っていたら、
　日本で今まで誰もかかったことのない難病を発症、
　今はギリギリのラインで生きているという超ハードな26歳の女性

ということで、「へぇ」と眺めていたら、
「高校３年生の10月末まで（の活動）」
「３年間ずっと、ほとんどすべての全国大会で一番であった」
「白いソックス、黒いローファー、全員マスク着用、一言も発さない無言の女学生の隊列」

…これって、安積黎明（当時：安積女子）高校じゃん…
大野さんが26歳ってことは、ｱﾃｸｼの大好きな演奏、
神戸での全国大会の、本当にシトシトと雨が降っているような、
カラカラと静かに回る、セピア色のフィルム映画のような、
コンクールの会場でありながら、胸にこみ上げるものが抑えきれずに、
グシグシと泣いてしまった、あの演奏の中に大野さんが居たなんて。
静かな雨の夜に

何かできないか、
誰かのために、何かをしたいと
今頭がいっぱい。


　　静かな雨の夜に
　　　　　　　谷川俊太郎

　いつまでもこうして坐って居たい
　新しい驚きと悲しみが静かに沈んでゆくのを聞きながら
　神を信じないで神のにおいに甘えながら
　はるかな国の街路樹の葉を拾ったりしながら
　過去と未来の幻燈を浴びながら
　青い海の上の柔らかなソファを信じながら
　そして　なによりも
　限りなく自分を愛しながら
　いつまでもこうしてひっそり坐って居たい