中国高速鉄道 早くも運転再開
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中国高速鉄道 早くも運転再開

7月25日 12時16分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

中国東部で高速鉄道の列車が追突、転落した事故から1日半後の25日朝、事故があった区間で列車の運転が再開されました。事故原因が特定されないなかでの早期の運転再開に、利用者からは不安の声も上がっています。

事故は、中国東部の浙江省温州で日本時間の23日夜、停車していた高速鉄道の列車に後続の列車が追突し、追突したほうの4両の車両が、高架橋からおよそ15メートル下に転落したもので、中国の鉄道省によりますと、これまでに35人が死亡し、192人がけがをしました。事故から1日半後の25日朝、事故があった区間で列車の運転が再開され、日本時間の午前11時ごろ、福建省の福州発上海行きの16両編成の列車が、比較的ゆっくりした速度で現場を通過するのを、NHKのスタッフが確認しました。また事故を起こした一方の列車の「D301」も、日本時間の午前9時前、北京南駅をダイヤどおりに発車し、25日夜、現場を通過するものとみられます。事故原因が特定されないなかでの早期の運転再開に、利用者からは「運行管理に問題があると思うが、ほかの選択肢がないので乗らざるをえない」「スピードが速すぎてとても心配です」などと不安の声も上がっています。一方、事故を起こした車両の一部が、現場の高架下の地中に埋められていたことがわかりました。これについては市民や報道陣の間で「事故原因を隠蔽するためではないか」という見方が出ていますが、鉄道省の王勇平報道官は24日深夜の記者会見で、「世界中が注目をしている事故で隠そうとしても隠せるわけがない。現場の高架下は泥沼になっていて、車両の撤去や救助活動が難航していたので、作業をスムーズに行うために車両を埋めて、その上に土を敷いた」と釈明しました。