捜査情報漏えい:「再就職、どこの病院にも」…白鳥容疑者

2011年7月25日 2時32分 更新:7月25日 9時35分

 医療事故の捜査対象になっていた品川美容外科に捜査情報が漏えいした事件で逮捕された警視庁捜査1課警部、白鳥(しろとり)陽一容疑者(58)が、「再就職しようと思えば、自分はどこの病院にでも行ける」と周辺関係者に話していたことが分かった。白鳥容疑者は、複数の上司らが退職する際に、捜査などで関係を深めた病院を再就職先として紹介しており、警視庁が調べている。

 警視庁によると、白鳥容疑者は捜査1課に通算で約12年3カ月勤務。業務上過失事件を主な担当とする特殊犯捜査係に所属した。特に医療ミス事件の捜査ではエキスパートとして有名だった。

 医療死亡事故の捜査では専門的な知識が要求されるため、著名な大学病院の医師に知見を求めることが多かった。また、捜査対象となった病院とも関係を深め、病院関係者との個人的なネットワークを築いたという。

 関係者によると、白鳥容疑者はこうした関係を事件捜査に生かす一方、警視庁を退職する捜査1課などの上司らの再就職先として知り合いの病院を紹介するようになった。「医療機関に強い」という評判が広まり、同僚から仲介を頼まれることもあった。白鳥容疑者自身も、事件捜査で関わった複数の大学病院の名前を挙げ、「病院からは『いつでも来てください』と言われている」と話していたという。

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