東日本大震災や福島第一原子力発電所の事故の影響で、海外から日本への留学生の減少が懸念されるなか、24日台湾で、日本への留学を呼びかける大規模な説明会が開かれました。
台湾から日本の大学や専門学校などに留学している学生の数はおよそ5300人と、中国と韓国に次いで世界で3番目で、24日、台北で開かれた説明会には日本からおよそ200校が参加して、それぞれのブースで入学の条件やカリキュラムについて説明を行いました。外国人留学生を巡っては、東日本大震災のあと、多くの学生が一時帰国したり、留学を取りやめる動きが相次いだほか、今後新たに留学する学生が減少することが懸念されています。説明会では、学生側から原発事故による放射性物質の影響や節電の状況などについての質問が出て、大学側が丁寧に説明にあたっていました。説明会に訪れた学生からは「福島第一原発に近い地域への留学は避けるべきか検討しています」などと心配する声が聞かれた一方、「大学側から震災や原発事故による大きな影響はないと説明を受けたので、やはり日本に留学したいです」などと前向きに話す学生もいました。また、日本の大学の担当者は「学生や保護者は日本での生活環境を一番心配しているので、しっかりと情報提供をすることで留学生を確保していきたい」と話していました。