政治海自輸送機を刷新 東シナ海での戦力強化 震災対応も教訓+(2/3ページ)(2011.7.24 01:04

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海自輸送機を刷新 東シナ海での戦力強化 震災対応も教訓

2011.7.24 01:04 (2/3ページ)

 新輸送機は数十トンの物資を積める機種を選定し、25年から4機以上を導入する。当初はYS11と同様に民間機の転用を検討したが、震災対応で機体後部のドアが大きく開く軍用機でなければ迅速に物資を搬出入できない弱点が判明し、軍用機導入に転じた。

 輸送力や機動展開態勢の強化は、昨年12月に閣議決定した「防衛計画の大綱」で打ち出した「動的防衛力」の柱。動的防衛力で念頭に置くのは対中シフトであり、有事には南西方面に海・空戦力を集結させる。防衛省は「防衛力の実効性向上のための構造改革推進委員会」で海自輸送機の刷新を検討してきた。

 対中有事で海自の作戦拠点となるのは那覇、鹿(かの)屋(や)(鹿児島)両基地で、全国の基地から作戦物資を集める。武器・弾薬では、海中に投下し潜水艦のスクリュー音をとらえる音響探知機(ソノブイ)を大量に使用すると見積もっており、これを運び込む輸送力の強化が欠かせない。

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