「大相撲名古屋場所千秋楽」(24日、愛知県体育館)
14日目で優勝を決めた大関日馬富士は関脇稀勢の里に突き落とされ、全勝優勝を逃した。
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バッタリと土俵に落ちた日馬富士は、思わず苦笑いを浮かべた。「信じられない。自分の流れだったのに…」。稀勢の里を下手投げで崩し、もろ差しを奪ったところで逆転の突き落としを食らった。あと一歩まで迫りながら、2007年夏場所の白鵬以来、史上7人目となる大関の15戦全勝優勝を逃した。
「全勝で決めたかった」と悔やみながらも、「お互いに全身全霊で力を出し切った。いい相撲が取れた」と満足げ。場所前にモンゴルから来日し、手料理で毎日サポートしてくれた母ミャグマルスレンさんの前で2度目の賜杯を受け取り、「最高に気持ちいいです」と声を張り上げた。
来場所は自身2度目の綱とりに挑む。「一生懸命けいこに精進して、一日一日を大切にやっていきたい」。短い言葉に、強い思いがこもっていた。
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