唐川　堂々の球宴初勝利

　第２戦の先発マウンドを任されたロッテ・唐川に“デビュー戦”の緊張はなかった。２イニングで４安打を許したが、動じることなく後続を抑え無失点。“ＢＩＧ３”の貫禄を見せて堂々の球宴初勝利を手に入れた。

　「楽しめました、思いきり！」。内容については「全然ですね」と苦笑いしきりだったが、両親が見守る中、本拠地・ＱＶＣマリンでの先発をまっとうし「よかったなと思います」と、夢舞台を満喫した。同級生の由規（ヤクルト）や中田（日本ハム）とそろい踏みしたオールスター。第１戦は居場所を見つけるのに苦労したが、この日は１年先輩の田中（楽天）からスライダーの握りを教わるなどして、リラックス。「すごく楽しみにしていた」というマウンドで、打たせて取る本来の投球を披露することにもつなげた。

　もちろん、好投から今後への手応えも感じた。「こういう経験をはずみにしたい」。初出場となった球宴でつかんだ自信と経験を武器に、後半戦でのフル回転を誓った。　（川越亮太）