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【プロ野球】勢い止めたのは内海!? 9回同点チャンスにストップ指令2011年7月24日 紙面から
球宴でこれほどブーイングを浴びながら笑わせた男は、なかなかいないだろう。試合終了直前、最も目立ったのは巨人・内海だった。 全セの9回の攻撃。1点差に迫って、なおも2死一塁でバレンティン(ヤクルト)が右越え二塁打。一塁走者の坂本(巨人)が生還すれば同点の場面だったが、三塁ベースコーチだった内海は両手を広げてストップ指令を出した。 その瞬間、三塁で止まった坂本は内海を指さしながら「いけたでしょう〜」。セの三塁側ベンチからも大勢の選手が内海を指さし「回せよ、回せよ」と大合唱する一方、内海はオロオロ。そのコミカルな光景に、グラウンドもスタンドも、大いに盛り上がった。 結局、続く渡辺が凡退し1点差で敗戦。試合後の内海は、大勢の記者に囲まれる羽目になった。内海の“言い分”はこうだ。「あれアウトですよ。無理してけがさせてもいけないでしょ」。一方で「9回、2死というのは頭に入ってなかった。まさかあんな場面で自分がコーチャーをやるなんて…」と頭をかいた。 現実的には好返球だったため、突っ込ませてもアウトの可能性が高かった。バレンティンも「打った瞬間は同点かと思ったけど、球宴は勝ち負けじゃない。試合を楽しめて良かった」と笑っていた。選手がコーチスボックスに立つ、球宴ならではの一幕。内海が大いに笑わせた。 (井上洋一) PR情報
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