中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

坂本 止まらない3安打 球宴初アーチ

2011年7月24日 紙面から

全セ5回表1死、左越えにソロを放ち笑顔でホームへ向かう坂本=QVCマリンフィールド

写真

◇オールスター第2戦 全パ4−3全セ

 打った。笑った。巨人の至宝が大暴れだ。坂本が球宴初本塁打を含む3安打。両軍で唯一の敢闘選手賞を受賞し、100万円もゲットして言葉をはずませた。「これまでは(球宴で)打ててなかったのでうれしかった。楽しかったです」

 待望のアーチは5回。牧田(西武)の直球を迷うことなく振り切った打球は左翼席中段に突き刺さった。「全然打ててなかったですからね」。にじみ出る感情は安堵(あんど)感。過去3度の出場では14打数2安打と苦しんでいた。結果は度外視と、頭では分かってはいても、“スター軍団”に仲間入りできていない苦しみが簡単に消えることはなかった。

 この日も目の前で中村(西武)の豪快な2発を見せつけられ、「アレはマネできないッス」と舌を巻いた。しかし、坂本には坂本の打撃スタイルがある。初回は唐川(ロッテ)から中前打。9回にも三塁走者の荒木をかえす3本目の安打。走りながら、個人賞の“当確”を確信した坂本は思わず叫んでいた。

 単なるお祭りの場ではなかった。昨季は自身初の144試合フルイニング出場で自己最多の31本塁打、85打点をマークしたが、今季前半戦は打率2割5分2厘。原監督の「3番構想」を裏切ってチーム低迷の一因にも挙げられただけに、巻き返しへの“きっかけ”がほしかった。

 壁を突き破った坂本は「つなげていきたいですね」と力強く“反攻”を宣言。原監督も「第1戦の長野もそうだったけど、勝負強いね」と目を細めた。長野&坂本のGコンビが連日の球宴初弾。若武者がつかんだ自信は、逆襲の足がかりになるはずだ。 (井上学)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ