平気で人を傷つける罪深き牧師
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清水牧師の正体(16)
死者ばかりか生者までをも平気で傷つける日本基督教団の牧師
前回の「平気で嘘をつく罪深き牧師」では、タイトルの通り、清水氏の数々の嘘を指摘しました。「勝ち犬の遠吠え」をご覧になっている方は、「みんな」さんが<反省ゼロ>(投稿のタイトル)の感想を抱かれたように、相も変わらず、清水牧師は嘘ばかり。辟易されたと思います。
でも、今度の嘘はこれまでのものとは違います。なにしろ、清水氏の説得によって脱会した女性、今も精神薬を服用しながらPTSDと格闘している女性を傷つける嘘なのですから。
今回は、【韓国SBSテレビ側とのインタビューで多くの部分が編集されたと聞きました。編集された内容はどんな内容ですか?】の質問に対する清水氏の回答を取り上げます。
【資料1-『現代宗教』の訳文】は、前回のブログに全文載せてあります。今回の末尾の資料は、上記の質問への回答のみをアップしています。引用したところ(緑字)には下線をひきました。
毎回、長文でごめんなさい。辟易するような長文に愛想を尽かし、離れた読者もいるであろうことは承知しながらも、どうしても正確を期したいと長文になってしまいます。どうか広い御心でご寛恕を。
私がお手洗いに行って本を取ってきて、インタビューの席に戻ったことがあったのですが、放送ではお手洗い行く(ママ、お手洗いに行く)私の後ろ姿を逃げているような映像として編集していました。通訳者がお手洗いに行っていた間にSBSの側から、私がかつて話をした女性の写真を見せました。
韓国SBS番組「キヨミの13ぶりの涙の帰郷」の興味深いシーンに対する釈明である。
左サイト上の録画をクリックして再度、番組をご覧になればわかることだが(番組の最後のほう)、少々説明をしておく。
韓国SBS局の記者のインタビューを受けたとき、私は宿谷麻子さんのアトピーの写真を渡した。
話は先に進んでしまうが、清水氏は次のように話している。
SBSでは私が彼女の写真を見て慌てているかのように編集しました。実際に慌てたのは、私が写真の入手経路に対して質問した時、答えない訳には行かなかったSBS側のキム記者でした。
記者が慌てたというのは信じがたい。
私は隠れて記者に会ったり写真を渡したわけではない。SBSのインタビューに応じたあとの雑談で、記者がこれから清水氏のところに取材に行くというので、麻子さんの写真を渡したのである。
入手経路といっても、複雑なことはまるでない。写真の所有者は麻子さんであり(撮影したのは母親だから、所有権は母親か)、その麻子さんからもらった写真(今でも机の横に置いている)を記者に貸しただけのことである。当然のことながら「私から借りたということは内緒にしてくれ」と頼んだこともない。すべてはきわめて単純な話。記者が慌てるような要素は何一つない。
麻子さんは周知の通り、拙著『我らの不快な隣人』Ⅰ部/「麻子の物語」の主人公。戸塚教会の黒鳥栄牧師と清水氏の強制説得によって脱会したものの、その後にPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症した。アトピー湿疹もその症状の一つである。
番組を観ればわかるが、SBSの記者が彼女の写真を見せると、清水氏は驚いた風に、「それはいいですか・・、これは放送しないでください」と言ったあと、席を立った。
番組を見た視聴者なら、10人が10人とも「逃げ出した」と思ったはずだ。
ところが、清水氏は「お手洗い行く私の後ろ姿を逃げているような映像として編集」したと釈明する。
このときの場面の真実を知っているのは清水氏と記者(プラス通訳、カメラマン)だけだから、私たちには判断することができない。
清水氏の釈明が正しいとすれば、通訳がトイレに行っている間に、写真を見せられ、「それはいいですか・・、これは放送しないでください」と語った(左の写真)。そのあとの映像(右の写真)は、このときとは別に清水氏がトイレに立ったときに録画されたものだった-ということになる。
では、「これは放送しないでください」と言ったあと、清水氏は写真についてどう説明したか。番組ではそれが放映されていない。
「逃げ出した」という清水氏が名誉を挽回するのは、実に簡単なことである。
番組を見れば、清水氏が録音テープを操作している場面が映っている。録音したであろうそのテープを公開すればいいだけのことである。
これについて、「北風と太陽」の管理人・kokoroさんは 『現代宗教』前編で、次のように書いている。
録音テープ内容は、将来裁判の可能性を踏まえ、明らかにできないと思われるが、私を含め多くの方が聞いている。
北風と太陽」が反牧清水の取り巻きだと決めつけておられる方は、テープが公表されないかぎりそんな話は「でっち上げ」だとか「信用できない」とかという勝手な理由で思考回路を閉ざされておられるので、読まれても時間の無駄だと私は思う。
このテープは、SBSの記者が取材を始めた時から、終わるまで途切れることなく録音されている。SBSが番組で使用したワンカットがどういう場面であったかこのテープは明らかにしている。
実に不可解な説明であろう。
繰り返すが、番組で清水氏にとって不名誉な部分は、写真を見せられ、逃げ出したように見えた映像だけである。
逃げ出したのではないと言うのであれば、「その場面のことを明らかにしているというテープ」を、別に公表しなくてもかまわないから、テープ起こしをして文字で明らかにすればいいだけのことである。
それなのに、<「でっち上げ」だとか「信用できない」とかという勝手な理由で思考回路を閉ざされておられるので、読まれても時間の無駄だと私は思う>といって、端から明かそうとしない。こういう姿勢が私にはカルト的(この場合は隠蔽的)と思えてならない。事実に対して謙虚でないのだ。
<録音テープ内容は、将来裁判の可能性を踏まえ、明らかにできないと思われるが、私を含め多くの方が聞いている>
kokoroさんはもう少し頭がいい人だと思っていたが、買いかぶりだったようだ。
裁判の証拠として、提訴するまで秘密にしておかなければならない弾劾証拠ならともかく、訴訟を起こすための直接的な証拠物である。しかも、秘密の録音テープではなく、訴える相手(SBS)も録音しているわけで、「録音」(=インタビューそのもの)は「争いのない事実」である。
清水氏が「明らかにできない」旨の意向を示したのは、素直に考えれば、公開したくないような何らかのやりとりがなされていたということだろう。
清水先生にあっては、ぜひ、ソウル地裁に提訴をしてもらいたいと願っている。 kokoroさんをはじめ録音テープを聴いた「多くの方」ばかりか、『現代宗教』も社をあげて支援するだろうから、裁判費用のことなど気にする必要は一切ない。 「お金がないから泣き寝入り」とぼやく必要もない。
この項の【関連記事】は
「待望のSBS番組の日本語版」
「SBS・報道番組放映後の動き」
事実は明かされないのだから、推測するしかない。
写真を見せられ、ギョッとし慌てたように「それはいいですか・・、これは放送しないでください」と言ったあと、いったん逃げ出したのかどうかわらないが、ともかく何らかの説明をしたのだと思う。
なぜなら、逃げ出したとしても、記者が引き上げるまで自分の部屋に閉じこもり続けるわけにはいかない。そんなことをすれば、番組のナレーションで「清水牧師は写真を見せられたあと、逃げ出し、再び私たちの前に姿を現すことはありませんでした」と流される。それぐらいのことは清水氏だって理解できたはず。
では、事実はどうだったのか。
「放送しないでくれ」というのは、オフレコの約束を求めるものである。記者はその約束に応じたのだと思う。これは記者として当然だろう。
「いや、放送する」と言えば、「では、口を閉じる」となり、取材にならないからだ。
では、清水氏はどんな説明をしたのか。
(後述するが、説明をしていないかもしれない。 ややこしいのだが・・・)
説明したとすればその説明は『現代宗教』のインタビュー記事にあると推測できよう。
清水氏は、麻子さんのアトピーについて、こう語っている。
その人のアトピー症状は、家族による統一教会脱退説得が原因だという話にならない説明に対して怒りを禁じ得ませんでした。その人は統一教会に入る前からアトピーのアレルギーに病んでいた人で、家族が統一教会の脱退を説得した時にも、そして脱退後にも私が知る限りではアトピー症状は完全には良くなりませんでした。民間療法を受けていて統一教会を脱退した後、相当期間が過ぎて症状が悪化して入院したのです。アトピー症状はおかしな民間療法に依存した後のことであり、家族による統一教会脱退説得が原因だという主張は科学的な根拠が全くありません
麻子さんが子どもの頃からアトピー体質だったのは事実だが、皮膚科に通うほどのことではなかった。したがって、「病んでいた」というのは明らかな誇張であり、自分の罪深さを糊塗するものである。
それ以外はすべてといっていいほどデタラメである。
事実はこうである。
麻子は戸塚のアパートに移り住んでからすぐに、群馬時代から出始めたアトピー湿疹に悩まされるようになった。
あれほど長く待ち望んでいた“安全な場所”を手に入れたというのに、自由を謳歌する余裕すらないほど、痒くてたまらなかった。(『我らの不快な隣人』103頁、これ以降、アトピーが悪化していく経緯の詳細を書いている)
群馬時代とは、清水氏に監禁されていた時代という意味である。
麻子さんは清水氏に脱会の意向を示したあと、3人の共同部屋(清水氏のカバン持ちとなって監禁されている教会員のマンションを訪問する、いわゆるリハビリ生活)を経て、比較的行動が自由になる1人部屋に移された。そのとき(心に傷を受けた後)から、アトピーが出始めたのである。
ちなみに、ストレス障害(SD)はトラウマ(T)を受けている最中にではなく、トラウマ後(P)に生じる。
清水氏は、麻子さんの様子を間近で見ていたから群馬時代のアトピーのことは知っていたと思うが、戸塚(横浜)に戻ってからの麻子さんの心身の状態はまるで知らないはず。
群馬後、ごくときたまだが、2人はメールでやりとりをしていた。そのときのメールを麻子さんから見せてもらったが、彼女は自分の健康状態のことは書き送っていない。
つまり、清水氏は麻子さんの「その後のアトピー」のことを知る由もないのだ。
それにもかかわらず、アトピーは「おかしな民間療法のせい」と断じる。どういうことなのか。
2人のメールのやりとりが終焉したのは、麻子さんがホームページ「夜桜餡」を2002年8月に開設してからである。
このサイトは、麻子さんを強制説得した黒鳥、清水の両牧師に衝撃を与えた。なぜなら、強制説得の実態、脱会後のPTSDの苦しみが赤裸々に綴られているからだ。
このサイトを閉鎖するための画策さえ行なわれようとしたことがあった。
サイト内の「夜桜の苦悩4」 (2004年10月6日記)には、アトピーのことが正直に綴られている。
心の状態も、鬱である事が判っていたが、体も異常信号を発していた。
なんと背中がアトピー性皮膚炎になっていた。1996年5月に統一協会を脱会後、7月で神奈川で一人暮らしをはじめたが、その時から既に皮膚科に通わなくてはならなかった。皮膚科では、ステロイド剤を処方されて、背中に塗り捲った。しかしそれでもアトピーは治らず、悪化の一歩(ママ)をたどった。
ステロイド剤を塗っても、最初は一日効いたものが、半日しか効かず、徐々に効果は減り、薬の強さと量だけが増えていった。アトピーは背中から腹部、顔にも広がり、部屋を一歩外に出るだけでも、ホラー映画のモンスターのように、ぐしゃぐしゃのじくじく状態になった。
まるで、頭から熱湯を浴びた重症やけどの状態であった。そのため、97年4月と7月に入院を余儀なくされた。
清水氏はこの文章を読んで、麻子さんの悪化したアトピーのことを知った。そして「ステロイド剤治療」を「おかしな民間療法」だとしたのだ。「ステロイド剤の投与」は医療保険が適用になっている標準治療であり、決して「おかしな民間療法」(保険はきかない)ではない。
ひょっとしたら、ステロイド処方を「おかしな民間療法」と真に受け取ったのかもしれない。だとしたら、無知というしかない。
事実はきわめて明瞭である。
麻子さんは、黒鳥・清水の両牧師の拉致監禁説得が原因で、皮膚科に通わざるを得ないほどのアトピーに苦しむようになった。症状がより悪化したのは、大量のステロイド剤投与のリバウンドのせいである。
アトピーが発症する以前の麻子さんの体験は以下のところに書かれている。
「夜桜の苦悩2
「夜桜の苦悩2」
また、アトピーを含むPTSDの原因を、黒鳥牧師に指導されて行なった拉致監禁であると認識されたからこそ、「申し訳ないことをした」と、麻子さんの両親、兄弟、親戚は彼女に謝罪したのである。それを契機に麻子さんのPTSDは軽減の方向に。謝罪していないのは黒鳥、清水のお二人さんだけである。
「監禁した側(親)と監禁された側(子)の対話」シリーズを、清水氏は無視してはならない!
なにが「怒りを禁じ得ませんでした」だ。ふざけるな。嗤わせるな。
*上記で紹介したブログのシステム障害は完全に復旧していない。「?」表記は、障害前は「丸付き数字」「-」「~」のいずれか。
清水氏が狡賢いのは、自分の罪が問われそうになると、原因を平気で無視するともに、標準治療をおかしな民間療法だとして、したり顔でアトピーの原因を民間療法のせいにしてしまうことにある。
繰り返しになるが、アトピーが悪化したのは大量のステロイド剤の投与が原因だが、アトピーが発症したのは「拉致監禁」が原因である。
清水氏はアトピーの引き金になった原因を無視し、悪化した原因だけを強調する。
この度し難いほどの罪深き牧師は、自分を守るためには、罪をイエス・キリストになすりつけることだって、厭わないだろう。その結果、イエスが十字架にかけられようとも。
同じように度し難いのは「北風と太陽」の管理人・kokoroさんだ。彼は、翻訳文を紹介する前に、『現代宗教』前編で、次のように書いている。
彼による説得によってPTSDによるアレルギー性皮膚炎を発症して苦しんでいるとされているSさんのことについても、統一協会の言い分の不当性を明らかにされた。
イエスさえ裏切りかねない牧師の「アトピーはおかしな民間療法に依存した結果である」という説明を鵜呑みにし、「統一協会の言い分の不当性を明らかにされた」とまでいうのである。
「夜桜の苦悩」を読めばすぐにわかる通り、統一教会の言い分ではないのだ。教団が麻子さんのPTSDに触れる(2009年7月以降)よりはるか以前(2004年10月6日)に、彼女は自分のサイトで自らのアトピーを自ら説明しているのだ。
私はこれをもとに月刊『現代』で、「書かれざる宗教監禁の恐怖と悲劇」と題したルポを書いている。記事には麻子さんのアトピーの写真を使わせてもらった。
このルポが載ったのは、やはり今から7年前の2004年11月号だった。
清水氏が講談社や私に抗議してくることはなかったし、事実誤認の指摘もなかった。
それにもかかわらず、こうしたことの一切を無視し、韓国の『現代宗教』に「アトピーはおかしな民間療法のせい」と、平気の平左で、デタラメを述べ立てる。そして、それを信じて、「統一協会の言い分の不当性が明らかにされた」と書く。
正直、 頭がくらくらしてしまう。
kokoroさんはこのご時世に労働運動(労働者の権利を守る運動)をしているというから少しはまともな人かと思っていたが、教会員だった自分の娘が清水氏の世話(?)で脱会できたからなのか、清水氏のトンデモ話を盲目的に鵜呑みにする度し難き人のようである。
清水牧師の「取り巻き」と言われるのが気に食わないようだが、取り巻き以外の何者でもないではないか。
どうして、アトピーに苦しんできた、そして今でもPTSDの治療を受けている元信者を、清水氏と二人三脚で足蹴にできるのか。
麻子さんはkokoroさんの娘さんと同じように、統一教会を脱会した人である。そうした人を平気で傷つけるのは、「清水氏のイエスマンだから」という以外の理由は見つからない。 一度、娘さんに自分の立ち位置を説明して、意見を聞いてみたらどうか。
(本題からずれる長い注)
正直に言えば、私は「北風と太陽」ブログには期待したことがあった。
kokoroさんがブログを開設したのは、火の粉の3カ月前であった。私はブログを開設するにあたって、少しばかり他のブログを覗いたことがある。そんなときに目に飛び込んできたのが「北風と太陽」だった。
「家族が求めるものは、何か」(2008年10月7日)、その次が「北風と太陽のテーマについて」(10月8日)。これを読んで、正直、しびれた。
「新婦の涙」(10月24日)も、とても良かった。
なぜ、感銘を受けたのか。
まず、kokoroさんは父親としての自分の欠点を見つめ、それを正直にブログでさらけ出し、父と娘との関係を素直に綴っていこうとした、その心意気にであった。
もう1つは、浅見定雄さんとの会話が影響している。
いわゆるカルト批判の記事を書いてきた私は,統一教会問題に首をつっこむようになって、はじめて「脱会」なる言葉を聞いた。今から10数年前の話である。
正直、面食らった。それまでは「辞めた」とか「足を洗った」とか「抜け出た」とか、つまり一般用語しか聞いたことがなかったからだ。
それで、浅見さんに電話で教えを請うたのである。
<「脱会」とはなんぞや>(この頃は強制説得のことはまだ知らず)
少々長話になったと思うが、結論はこういうことだった。
脱会とは、組織に入るそれまでの当人の人間関係(親子・知人・社会関係)や人間性を、より豊潤化させる契機となる行為である。
今でも、この定義は心に残っている。北大の櫻井教授のマインド・コントロール批判の論文も、こうした問題意識が背景になっていると思っている。
その後、いくつかの体験手記を読んだが、「豊潤化」を予感させるようなものに出会ったことがなかった。
そんなときに「北風と太陽」に出会ったのである。だから、しびれた。
しかしながら、娘さんが嫌がったからだと思うけど、その後は父と娘の内面の動きの記述はすっかりなくなってしまった。
その一方で、他の娘さんを傷つけることを平気で書くようになった。
話を戻す。
先に引用した清水氏のインタビュー記事は、意図的なのか、あえて触れていない重大な問題がある。それについては、次回詳述するが、次の発言もまた問題である。
放送では私があたかも「キヨミ」さんを監禁したとか、精神病院に入れたとか、高額の報酬を受けたかのように編集されていましたが、私は彼女を監禁したことも、精神病院に入院させたこともありません。また報酬を受けたこともありません。
番組ではキヨミさんを説得した人の名前は伏せられていた。だから、「清水氏がキヨミさんを監禁した」と受け取った視聴者はいない。清水氏は「改宗誘導行為に関与する」牧師として紹介されているだけで、キヨミさんの拉致監禁に関与したとは語られていない。
私も最初に番組を観たとき、キヨミさんの強制説得に関わったのは誰なのか。注意深く観たつもりだが、わからなかった。
ところが、あとで調べてみると、キヨミさんを強制説得したのは、最初に日本基督教団の岩崎隆牧師、次いで同清水牧師だった。
自分で関与したことを自覚しているがゆえに、清水氏は「私があたかもキヨミさんを監禁したかのように編集されている」と受け取ってしまったのだろう。語るに落ちるとはこのことである。
同じように、番組は「(清水氏が)高額の報酬を受けたかのような編集」はされていない。
SBSはキヨミさんの父親にストレートに報酬のことを質問し、父親は「ずいぶんかかりましたよ」と答えている。記者が畳みかけるように100万円くらいかと聞くと、父親は頷いている。そのシーンが放映されただけである。 映像を見て、「清水氏と謝礼金」のことが浮かんだ人は誰もいないだろう。また語るに落ちた。
また、番組を何度も見たが、精神病院のことは説明には出てきたものの、清水氏が「精神病院に入れた」とは思った人は皆無だろう。実際、これまでの調べでは清水氏が信者を精神病院送りにしたことはない。被害者意識が強すぎる。 というより、精神病院のことを否定することによって、キヨミさんへの強制説得も、高額報酬のことまでも否定する「狡賢い作戦」なのかもしれない。
次の発言は、「平気で嘘をつく」といういつものパターンではない。
「現在、この事件は日本で法的訴訟が進行中です。」などといった解説がありましたが、これは完全な嘘です。「法的訴訟を起こすぞ」と今でも脅されていて法廷で話さなければならない内容であるから放送しないように取材をお断りしたのです。
この一文を読んで、すべてを理解できた読者は少ないだろう。
なぜなら、この一文には事実も含まれているからだ。
番組では確かに、麻子さんの写真を見せるシーンで、「現在、この事件は日本で法的訴訟が進行中です」というナレーションが流されている。
これは清水氏が指摘する通り、間違いである。
麻子さんは一時期、両牧師を相手取って損害賠償請求の裁判を起こそうと考えたことがあるが、まだ提訴はしていない。ただし、現在もPTSDの治療を続けているから「除訴期間」は終わっていない。
小さな子どものようにギャースカ・ピースカ喚き続けていると、ある日突然、行田教会の牧師館に東京地裁から出頭通知が届くかもしれないが、それはともあれ、法的訴訟が進行中というのは間違いである。
また、私から「法的訴訟を起こすぞ」と今でも脅かされているというのも、全くの嘘ではない。
清水氏が自身のブログ「カルトからの自由」で、私のことを「カルトごろつき」などと表現したので、「謝罪しなければ刑事告訴、民事提訴も辞さない」という通知文を清水氏に送った。
(おそらく、SBSはこの通知文のことを「法的訴訟が進行中」と勘違いしたのではないかと思われる)
【関連記事】は、「勝ち犬の遠吠え②-通知文」
私も「謝罪しないと、法的措置も辞さない」といった通知文を何度か受け取ったことがある。そのような通知文を書くのは、記事で批判された側の当然の権利である。それを「脅かされている」と受け取ったことは一度もない。
それなのに、清水氏は通知文を脅かされていると受け取り、『現代宗教』の記者にアピールする。さすが自己愛者とからかいたくなるが、清水氏が狡賢いのは、私の通知文のことをここであえて文脈とは関係なく取り上げたうえで、「今でも脅されていて法廷で話さなければならない内容であるから放送しないように取材をお断りしたのです」と結んでいることにある。
実に、小賢しいというか悪賢い牧師だと思う。
なぜなら、私の通知文と、麻子さんのアトピーとはまるで何の関係もないからだ。
A・清水氏(黒鳥も!)が麻子さんを強制説得した。その結果、麻子さんは脱会後にアトピーを発症した。
B・清水氏が私のことを「カルトごろつき」などと書くので、通知文を送った。
(仮に私が提訴しても、書面でのやりとりになるのは「カルトごろつき」表記であり、Aのことは全く関係ない)
AとBとの間に連関性はまるでない。
ところが、狡賢い清水牧師はあえて連関させ、SBS記者の質問にAのことに回答できないのは、Bのことが原因しているからだと述べる。
このようにわかりやすく説明すればなるほどと思うだろうが、『現代宗教』の記事を読めば、誰だって「清水牧師が正しいかも」と戸惑うはず。
自己愛の崩壊を防ぐためには常人にはうかがえないような能力を発揮するのが、この牧師の特徴と言えよう。
なお、私は米本和弘(ママ、和広 )という事実上統一教会のキャンペーンを担当している人物も、ためにする発言である。
そもそもの話。
統一教会が拉致監禁反対のキャンペーンを開始したのは2年前の09年7月からである。
一方、私が拉致監禁に異を唱え始めたのは、『救いの正体』で「ルポ/ドキュメント・救出」を書いてからである。今から12年も前のことだ。
そう言えば、清水氏と最初に会ったのは、このルポも収録した『教祖逮捕』が出版された直後の、全国弁連主催の秘密めいた会合の場であった。そのときには、清水氏を含め誰からも「統一教会のキャンペーンを担当している」などと難詰されたことはなかった。
つまり、時間軸を取ってみただけでも、統一教会のキャンペーンと私の執筆活動との間に連関性はまるでない。それなのに、清水氏は先のAとBの話ではないが意図的に関係させようとしている。
【関連記事】は
「統一教会・徳野英治-記者会見の問題点-
「日本統一教会創立50周年記念式典に異議あり!」
(注)監禁擁護諸派は「統一協会のキャンペーン」とか「統一協会の拉致監禁キャンペーン」といった表現をするが、「統一協会の拉致監禁反対キャンペーン」と正しく書くべきだろう。そのように書かれていれば、読み手は<宗教団体が拉致監禁に反対するのは当然のことではないか>と思うはず。それゆえ「拉致監禁反対」を省略した表現には、作為性を感じる。
最後に笑える話を一つ。
清水氏はこの質問への回答の末尾で、こう書いている。
話の断片を切って編集したというのは、私に対して考えることができないほどの失礼を犯したのです。
失礼を犯したという表現は、「AはBさんに失礼を犯した」といった使い方が一般的で、自分で言うべき言葉ではない。清水さんは自己がすべてであるため、いつもこうした使い方をしてしまう。「俺は恩人」とか「実に無礼」とか。
いい大人なのだから、「~編集したのは、私の名誉を明らかに毀損するものです」 と書くべきだろう。 まさにクスッである。
取るに足る話ではないが、清水氏やkokoroさんが憤っていることについて、説明しておく。 彼らの怒りは2つのことに向けられている。
1つは「話の断片を切って意図的な編集をしたこと」
もう1つは、SBS放送局は「韓国内で増加し続けている統一教会の日本人妻の人生を取材している」といって「日本国内でこのような結婚に反対する方々が多いと聞いたので、その意見を反映させたいので、インタビューをお願いします」という取材の申し入れだったのに、実際の番組は全く違っていた。
怒りはわからなくもないが、報道する側に立てば、前者は文句を言われる筋合いのことではない。
テレビに限らず、記者は取材対象者から話を聞く。しかし、聞いた話をすべて(清水氏へのインタビューは3時間)紹介すれば、それだけで番組、原稿枚数は終わってしまう。そのため、記者は重要あるいは面白いと思った話の断片を主題に合わせて抽出する。
番組が「日本の著名牧師・清水与志雄に聞く」というものだったらともかく、今回のSBSの編集作業に問題があるとは思えない。
また、取材の申し入れ書と実際の報道が違っていたことも、問題がないとまでは言えないが、よくある話である。
たとえば、ある事件に関して疑惑を持たれている人物がいるとする。記者はなんとしてでも面談をとりつけ、疑惑を問い質したいと考える。当然のことである。問題は取材申込書に「あなたの疑惑について問い質したい」と素直に書くかどうかである。それで応じてくれるのなら世話はないが、逆に警戒心を相手に与え、取材が全くできなくなる場合がある。
そのために、記者はホンネを隠した申し入れ書を書く。こうした姿勢を是とするか非とするかは、人それぞれの価値観によるだろう。
私は拉致監禁問題を監禁諸派に、ホンネを隠さず、取材の申し入れを行なった。
結果は、清水氏が雑談に応じてくれた以外は、いずれも取材拒否だった。
もし、SBSの記者が清水氏に「今利理絵さんやアントール美津子さん、宿谷麻子さんなどの説得について聞きたい」と申し入れた場合、彼が取材を快諾したとは100%思えない!いかが?
私が清水氏を評価するとすれば、取材に応じたことである。
脱会屋の宮村峻氏は取材を断った(番組で、電話口でSBSの取材申し入れにイチャモンをつけている声の主が宮村氏)。
また、紀藤弁護士はテレビカメラに登場することなく、電話で霊感商法の問題点を語るだけだった。
2人は、危険を察知したのだろう。
これに対し、わが清水牧師は、韓国の国民に統一教会の問題点をアピールできると、SBSの取材申し込み書を半信半疑ながら信じ、取材に応じてしまった。素直に評価したい。
【資料】
【韓国SBSテレビ側とのインタビューで多くの部分が編集されたと聞きました。編集された内容はどんな内容ですか?】
SBS放送局は、「韓国内で増加し続けている統一教会の日本人妻の人生を取材している」といって「日本国内でこのような結婚に反対する方々が多いと聞いたので、その意見を反映させたいので、インタビューをお願いします。」ということで取材の申し込みをしてきました。私は当然私の意見を反映することだと判断してあらかじめ提示されたすべての質問に対する原稿を準備していました。ところが実際のインタビューは統一教会が組織的に行っているキャンペーンについての内容でした。それでも私は誠実に事実だけを話しましたが、その部分は大部分削除されました。また、私がお手洗いに行って本を取ってきて、インタビューの席に戻ったことがあったのですが、放送ではお手洗い行く私の後ろ姿を逃げているような映像として編集していました。通訳者がお手洗いに行っていた間にSBSの側から、私がかつて話をした女性の写真を見せました。私が知っている方の容貌とは違う印象だったので、初めは誰だか分かりませんでした。その人のアトピー症状は、家族による統一教会脱退説得が原因だという話にならない説明に対して怒りを禁じ得ませんでした。その人は統一教会に入る前からアトピーのアレルギーに病んでいた人で、家族が統一教会の脱退を説得した時にも、そして脱退後にも私が知る限りではアトピー症状は完全には良くなりませんでした。民間療法を受けていて統一教会を脱退した後、相当期間が過ぎて症状が悪化して入院したのです。アトピー症状はおかしな民間療法に依存した後のことであり、家族による統一教会脱退説得が原因だという主張は科学的な根拠が全くありません。またSBSでは私が彼女の写真を見て慌てているかのように編集しました。実際に慌てたのは、私が写真の入手経路に対して質問した時、答えない訳には行かなかったSBS側のキム記者でした。
放送では私があたかも「キヨミ」さんを監禁したとか、精神病院に入れたとか、高額の報酬を受けたかのように編集されていましたが、私は彼女を監禁したことも、精神病院に入院させたこともありません。また報酬を受けたこともありません。SBSは私の名誉を傷つけました。証拠もなしで虚偽事実を放送したSBS放送に対して怒りを感じます。 そして「現在、この事件は日本で法的訴訟が進行中です。」などといった解説がありましたが、これは完全な嘘です。私は米本和弘(ママ、和広 )という事実上統一教会のキャンペーンを担当している人物から「法的訴訟を起こすぞ」と今でも脅されていて法廷で話さなければならない内容であるから放送しないように取材をお断りしたのです。断ったのに、話の断片を切って編集したというのは、私に対して考えることができないほどの失礼を犯したのです。
- [2011/07/24 15:20]
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コメント
まったく
とにかく黙って録音テープを聞いてみなさいよ。
そうすれば清水牧師の説明の通りだったことが分るでしょう。
偏った憶測であれやこれや書き立てているのをみると、こっちが恥ずかしくなってきます。
まあ、恥を知らない米本さんのことだから平気なんでしょうけど。
それと、
>ひょっとしたら、ステロイド処方を「おかしな民間療法」と真に受け取ったのかもしれない。だしたら、無知というしかない。
これも滅茶苦茶ですね。
民間療法だと言ったのは、「脱ステロイド療法」のことですよ。
これはステロイドを一切使わない療法ということです。
当然、保険の適用もありません。
全く逆のものが米本さんの頭の中ではごっちゃごちゃになってるようです。
頭の回転の遅い米本さん。ゆっくりで良いですから1年くらいかけて分るまで考えてみてください。
そうでないとあなたの記事は便所の落書き以下ですよ。
ほんとうにだいじょうぶですか?
>とにかく黙って録音テープを聞いてみなさいよ。
そ、そううですよねえ~。
いたく同感!実に鋭い指摘だ。
(でも、小生の記事をきちんと読んでいるのかちょっと心配)
では、録音テープを公開しないと言っているkokoroさんに、「その部分をテープ起こしをして、文字にしたらどうか」という小生の提案を伝えといてくださいな。
あとは蛇足。
>民間療法だと言ったのは、「脱ステロイド療法」のことですよ。
これはステロイドを一切使わない療法ということです。
当然、保険の適用もありません。
そうでしたかあ。
清水さんの言葉には「脱ステロイド療法」なんてのはありませんでしたが。
『現代宗教』のどこを読めばいいのか、是非ご教示を。
ところで枝葉になるのだけど、「脱ステロイド療法」というのは、浅学ですが、「ともかくステロイドはやめろ」というのではありませんでしたっけ?
その昔、その種の本を読んだことがあります。
ひょっとすれば、camelさんも苦労されたのではないかと思います。実は、私もひどい目にあいました。
てな個人的なことはさておき、最初に書いたように、清水氏は「脱ステロイド療法」なんてことは一切書いていないのですが・・・
だから
当り前ですよ。
それを勝手に邪推して話をでっちあげたのは米本さんです。
いつものパターンですね。
もう付き合いきれない。
それは会話の前提となる基礎知識である。
camelさんの場合、うちのチビちゃんと同等か、それ以下のようにしか思えない。
もう面倒なので、ネットカフェから出て、外の空気でも吸ってくださいな。
悪いけど、本日中(24日)の投稿は禁止します。
明日25日からはOKです。
ははは
米本名物、投稿禁止(笑)
情けないったらありゃしない。
それでは続きはまた今度。気が向いたらね(笑)
アトピーの件
だから、麻子さんの辛さはよくわかります。その辛さに対してあーだこーだ言う輩が大っ嫌いです。
kokoroさん、清水牧師、あなた方の娘さんが同じように苦しんでも、同じようなことを言えますか?
「麻子さんが子どもの頃からアトピー体質でだったのは事実だが、皮膚科に通うほどのことではなかった」
アトピーでありながら、皮膚科に行く程でもなかったということは、殆ど湿疹は出てなかったのだろう。
それが何故、急に発症したのか?そこから考えましょう。
アトピーの湿疹はとても痒いです。よく「かいちゃ駄目」と言いますが、とても我慢できるものではありません。我慢するということは拷問なのです。
私も一番酷い時期は血が出て皮がむけるまで掻いてました。お陰で肌に触れるものは血で汚染されていましたし、自分の周りには落屑だらけでした。
始終皮むけの状態ですので、空気に触れると痛かったので、首はタオルを巻いていました。
手は全部が皸状態で、水に触れたり、曲げたりすると悲鳴をあげるほど痛かったです。でも、痒くて痒くてたまらない時は後で痛いとわかっていても、掻かずにはいられないほど痒いのです。
そんな痒みが襲ったら、皮膚科に行くでしょう。そして、処方されるのはステロイド軟膏。
確かに最初の効きはいいです。
一時的な湿疹だったら、それで効いてその後は出てこないからいいでしょう。
でも、アトピーの場合は、また出てくるのです。そして、また薬をつけます。
それを繰り返していくうちに、だんだんステロイドの耐性ができて、効かなくなります。
そして、どんどん強いステロイド軟膏が処方されます。
そして、効かなくなります。
強いステロイド軟膏が効かなくなる、効いても一時的、始終塗らなきゃいけない地獄を想像したことありますか?
清水牧師とkokoroさんにあじあわせてあげたいです。あの痒みと痛みと出血と人前に出られない苦痛を。
そして、ステロイドを塗り続けると、皮膚は弱くなってきます。
皮膚は黒ずんでくるし、薄くなってきます。そうなると、掻くとすぐ皮向けて血が出てきます。
今は、「脱ステロイド療法」はよくないといわれているのでしょう。
確かにステロイドを急にやめるとリバンドで一気に酷くなります。
だけど、私がアトピーが酷かった時期は、けっこう「脱ステロイド療法」はあちこちで言われてました。
それを民間療法と言われればそれまでだけど、ステロイドでどんどん酷くなるアトピーを何とかしようと思ったら、意を決してそうするしかないのです。
それを民間療法をしたから、酷くなったとあたかも本人のせいにする発言をするのはどうなのですか?
そこまで酷いアトピーが出たのは何が原因ですか?
私は幼少時よりアトピーがあったし、皮膚科にもずっと通院していたし、ステロイドもずっと塗ってました。だから、私の場合はストレスとは関係ないです。
でも、麻子さんの場合は、ずっと出てなかったのに、いきなり酷くなったのですよ。しかも、かなりステロイドが効かなくなる速度が早いですよ。
それは、ストレスのせいではないのですか?そして、そのストレスは拉致監禁だ、と本人が言っているのです。
ストレスの原因は本人が一番よく知ってますので。
アトピーに関して、もう外野が馬鹿なこと言うのはやめてください。
私も、もう言いません。
私のこのコメントで、麻子さんを傷つけたかもしれません。
すみませんでした。
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