7月23日(土)のテレビ東京の番組で、海江田経済担当大臣が福島原発の事故作業に従事している作業員に関連し、次のように明らかにしたという。
これを24日の新聞が一部小さく報じていた。
「現場の人たちは線量計をつけて入ると線量が上がって法律では働けなくなるから、線量計を置いて入った人がたくさんいる。頑張ってくれた現場の人は尊いし、日本人が誇っていい」
これは見逃せない深刻な発言だ。
実は23日の朝まで生テレビで放射線の専門家の一人が、「国家犯罪が放置されている」、と語気を荒げて語ったのがこの原発作業員の被曝問題だった。
政府は作業を進めるために危険被曝量の数値を勝手にあげた。その数値を浴びると間違いなく体に悪影響を及ぼす。男性であれば不妊になる。それを知っていながら数値をあげたのは犯罪だ。数値の危険性を知らせずに作業員を働かせていたとすればもっと深刻な国家犯罪だ、とテレビの前で告発したのだった。
その専門家の告発が正しかった事が海江田大臣の発言でいみじくも証明されたということだ。
日本は格差社会になったと言われる。
しかしそんな生易しいものではない。
国家が国民を差別し、見殺しにする。そういう国になってしまったのだ・・・