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[ライフ]ニュース
【東日本大震災】揺れる「相馬野馬追」 規模縮小か従来通りか
2011.5.24 23:01
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中村神社のある相馬市や南相馬市北部の鹿島区などは予定通りの開催に前向きで、市の関係者は「原発からの距離が違う相馬地域の南北で、開催をめぐる温度差がありすぎる」と頭を悩ませる。「犠牲者の鎮魂のためにも」と、当初は予定通りの開催の意向を示していた桜井南相馬市長は、「今までのスタイルでの開催は難しい」との考えに変わった。
同市から福島市に避難している大工、伊賀一誠さん(60)は「家にも入れず道具もなく、騎馬武者を出せるはずもない」と、去年購入したばかりの馬にまたがることをあきらめた。
一方、35年にわたって相馬野馬追に参加している佐藤徳さん(58)は、避難先に家族を残して一人で自宅に戻り、練習を積んでいる。開催未定の今年は複雑な心境というが、それでも「たとえ今年開催されないとしても、来年のために頑張ります」と話している。
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