岩手、宮城、福島3県の県議会議長が、27日の全国都道府県議会議長会の総会に、菅直人首相の退陣を求める緊急要請を提出する方針を固めたことが分かった。都道府県議長は自民系議員が大半で、採択される可能性がある。
佐々木一栄・岩手県議会議長(民主)が朝日新聞の取材に明らかにした。佐々木氏は「中央と被災地の温度差を感じており、首相に被災地の意思を示したい」と話した。
要請案は、震災や原発事故への菅首相の対応について「明確なビジョンの提示もなくスピード感に欠ける」「場当たり的」などと批判。辞意を表明しながら退陣時期を明確にしていないことが、復旧・復興の足かせになっているとの見方が強まっているとして「いさぎよく退陣を」と求める内容になっている。(山下剛)