アナログ放送が停波する24日を前に、地上デジタル放送を見るための機器が一部で品薄になっていることを受け、総務省は23日、機器が入手困難な一般世帯に対し、簡易チューナーを無料貸与することを決めた。
移行が目前に迫り、関連機器の駆け込み需要が急増したことから、総務省は首都圏などで在庫状況などを調査した。地域によっては低価格のチューナーやテレビが入手しづらいことが分かったという。
総務省はこれまでも低所得世帯などには無料でチューナーを配布してきたが、機器が入手困難な場合は一般家庭にも貸与することにした。期間は「長くて3カ月」(同省)という。対象は地デジ対応テレビや録画機を1台も持っていない人で、ケーブルテレビのデジアナ変換方式が使えないなど、一定の条件がある。
同省は「録画機が対応しているのに気づかず、配線が違っていて見られない例もある」として、戸別訪問で受信機器や環境を確認したうえ、対象になるかどうかを判断するとしている。