夏場に流行し、主に乳幼児の手足や口内などに発疹ができるウイルス性の感染症「手足口病」が西日本を中心に激増している。1医療機関あたりの患者数は、1982年の調査開始以降、過去最多。国立感染症研究所は、手洗いを徹底するなど感染の拡大防止に注意を呼びかけている。
同研究所の速報値によると、10日までの1週間に全国約3千の医療機関で診断された患者数は約3万人で1機関あたり9.7人。これまで最多だった95年の7.7人を上回った。
都道府県別では佐賀県が42.26人と最も多く、次いで福岡県40.96人、熊本県32.65人、愛媛県30.97人、山口県26.77人、兵庫県24.72人と続く。大阪府も14.3人などと西日本で顕著だ。特に近畿や中部地方ではさらに患者数が増える可能性が大きいという。