政府の原子力災害対策本部は24日、緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)を使って作製した東電福島第一原発の事故発生初期の放射線量分布マップをウェブで公開した。福島県民への健康調査で住民の外部被曝(ひばく)を推定するのに役立てる。
公開したのは、3月12日午前9時〜18日午前0時の1時間刻みの大気中の放射線量などで、SPEEDIの計算をもとに分布マップ約600枚を作製した。
事故の発生当初は停電や避難指示で放射線量を十分に測定できなかった。放射線医学総合研究所(千葉市)が開発したシステムに、この計算結果や計測データを入力し、住民の行動調査から外部被曝を推定できるという。
経済産業省原子力安全・保安院のサイト(http://www.nisa.meti.go.jp/earthquake/speedi/speedi_index.html)で公表している。
北海道唯一の原発が泊村にある。着工から30年近く。村には巨額の「原発マネー」が流れ込んだ。原発の安全神話が崩壊したいま、村はどうなっているのか。