福島第1原発:都が職員のサマータイム導入など節電対策

2011年5月27日 20時52分 更新:5月27日 21時40分

 東京電力福島第1原発事故で今夏の電力不足が予想される中、東京都は27日、「都庁版サマータイム制度」導入などを盛り込んだ節電対策を公表した。

 制度は、現在3段階の出勤時間をそれぞれ30分~1時間早め、午前7時半、8時、9時とする。約2万5000人の職員が対象で、6月上旬以降、開始する予定。庁舎内の室温を28度にしたり、エレベーターや照明使用の半減により、都庁舎の電力使用量の25%削減を目指す。

 具体的な節電方法を無料で伝える節電アドバイザー制を新設。都が認定したアドバイザー約3000人が6月中旬以降、約100万世帯を訪問し、家庭で簡単にできる節電方法などを説明する。

 節電教育にも力を入れる。7~9月、公立学校の児童・生徒約100万人に、節電の取り組み状況をチェックするシートを配布し、親子で家庭の節電に取り組んでもらう。

 都環境局の吉村憲彦環境政策担当部長は「過度の便利さや過剰に電力を消費する生活様式を見直していきたい」と話している。【武内亮】

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