台風2号:東北から九州、30日にかけ大雨の恐れ

2011年5月27日 20時26分 更新:5月28日 0時7分

 非常に強い台風2号は、27日午後9時現在沖縄県石垣島の南海上を時速約20キロで北上している。台風2号は一時期920ヘクトパスカルまで発達、5月としては10年に1度の勢力になった。本州南岸に停滞中の前線が活発化することもあり、東北から九州は30日にかけ大雨の恐れがある。東日本大震災の被災地や鹿児島、宮崎県境の新燃岳周辺でも土砂災害や河川の氾濫が懸念され、気象庁は注意を呼び掛けている。

 気象庁によると、台風2号の中心気圧は935ヘクトパスカル、最大瞬間風速は70メートル。台風2号は28日に沖縄地方に最接近。本州の南海上を東に進む途中で、温帯低気圧に変わるとみられる。

 予想される28日午後6時までの24時間雨量は、多い所で▽九州南部250ミリ▽沖縄地方200ミリ▽東海地方180ミリ▽近畿地方160ミリ。関東甲信地方では29日から30日にかけて特に強い雨が降ると予想される。

 東北地方では29日夜から30日にかけて大雨となる見通し。東日本大震災の被災地となった太平洋側沿岸で特に強い風雨になるとみられ、堤防が壊れたり地盤沈下した場所も多いため、浸水や河川の氾濫が懸念される。

 気象庁は27日、関東甲信と東海地方の梅雨入りを発表したが、東北地方の梅雨入りは「もう少し先」と予想している。【池田知広】

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