2011年5月27日 10時45分 更新:5月27日 11時46分
【ニューヨーク山科武司】米原子力規制委員会(NRC)のボーチャード運用担当総局長は26日、当地のジャパンソサエティーで講演。東京電力福島第1原発事故の数日後には「1~3号機で重大な燃料棒の損傷が起きたとの確信があった」と述べる一方、事故後の3月16日に在日米大使館が行った、福島第1原発の半径50マイル(約80キロ)以遠への避難勧告について「(最悪のシナリオを)想定した措置だった」と語った。
ボーチャード氏は「高レベルの放射線量など、燃料棒の損傷をうかがわせるものがあった」と指摘。日本政府が示した、原子炉安定に向けた工程表については「よく知らない」と論評を避けた。