福島第1原発:班目氏「私は何だったのか」 海水注水問題

2011年5月26日 21時38分 更新:5月26日 22時40分

班目春樹原子力安全委員会委員長=2011年5月23日、藤井太郎撮影
班目春樹原子力安全委員会委員長=2011年5月23日、藤井太郎撮影

 東京電力福島第1原発1号機への海水注水問題で、東電が一転して中断を否定したことについて、内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は26日、会見し「私の頭の中ははてなマークだらけで相当混乱している。一体何がどうなっているのか教えてくださいというのが正直な気持ち。中断がなかったのなら、一体私は何だったのでしょう」と苦笑いした。

 班目委員長は東日本大震災の翌日の3月12日、菅直人首相らと協議した際に、再び核反応が連続する「再臨界」の危険性を指摘したとされ、政府・東電統合対策室の会見資料にも記載された。班目委員長の発言が注入中断の判断につながったとされているが、班目委員長は反発。対策室は「再臨界の可能性はゼロではない」と修正した。【奥山智己】

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