2011年5月26日 20時29分 更新:5月26日 23時21分
探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰った微粒子の分析結果が26日、国内では初めて、千葉市で開催中の「日本地球惑星科学連合大会」で報告された。生命の起源につながる有機物はなかったが、イトカワ誕生が太陽系誕生から約600万年後の45億6200万年前までさかのぼれることなどが、最新機器による分析から判明した。
微粒子の分析には国内外の大学や研究機関が参加。九州大は、高感度の装置で生命体を構成するアミノ酸の有無を調べたが見つからなかったとした。北海道大は、微粒子に含まれる半減期約72万年の放射性アルミニウム26の量を太陽系誕生時と比較し、イトカワができたのは少なくとも600万年後との推定結果を報告した。