チラシの裏SS投稿掲示板




感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[28740] 緋弾アリア ジャンヌとベストパートナー 習作
Name: 星夜◆ac21cb44 ID:23064d1f
Date: 2011/07/08 11:51
今回で2度目となる作品です。
前の作品の反省点を生かして頑張っていきたいと思います。
漢字の間違えや表現が変だったりすると思いますが頑張っていきたいと思いますので応援よろしくお願いします



[28740] 緋弾アリア ジャンヌとベストパートナー 習作   主人公設定
Name: 星夜◆ac21cb44 ID:23064d1f
Date: 2011/07/08 11:55
主人公設定




NAME:美月 神夜   <本名は、美月・B・神夜>
     


年齢:16歳



性別:♂



詳細:イ・ウーのメンバーでありジャンヌのパートナー。
   ジャンヌとは幼い頃からの付き合いであり、ジャンヌと同じ時期にイ・ウー   にも同じ時期に入った。
   現在は、理子と共に武偵校で生活している。
   武偵校での友達は多く人付き合いが良い。武偵ランクはAである。
   最近では、料理に興味を持つようになってきた。
   神夜の本名は美月・B・神夜でナポレオンの子孫である。武偵校では理子と   同じく本名を隠し、美月神夜として暮らしている。



戦闘:武器はイロカネ合金で作られた西洋風の長剣を使っている。
   戦闘能力はイ・ウーでも上の方で教授の正体とその目的も知っている。
   神夜は水を操る超偵で戦闘時はジャンヌの使う氷と組み合わせて使ってい    る。
   武偵校では、キンジや理子と同じ探偵科にいる。



外見:瞳はジャンヌと同じ色で髪の色もジャンヌと同じ銀髪である。
   




[28740] 緋弾のアリア ジャンヌとベストパートナー 習作   1弾
Name: 星夜◆ac21cb44 ID:23064d1f
Date: 2011/07/10 18:19

ピン、ポーン
慎ましいドアのチャイムの音が部屋に鳴った。

これでキンジも目が覚めるだろう。
俺の予想どうりチャイムが鳴ってからすぐにキンジが起きて来て玄関に向かった。
こんな感じで俺の朝は始まる。
普段ならこのまま白雪が入ってきてキンジの準備を手伝ってくれるので俺は白雪とキンジと俺の分のお茶を淹れる為にキッチンに向かった。


「お・・・・・おじゃましますっ」
白雪が入って来たので俺は、いつものように白雪対してこう言った。


「いつもすまないな白雪。」


「い、いや。私、昨日まで伊勢神宮に合宿に行ってて・・・・・キンちゃんのお世話何にも出来なかったから」


「そっか。ありがとな白雪。」
俺は白雪にお礼を言い、お茶をテーブルの上に置いた。
お茶を置いたと同時に玄関の方からキンジが来た。


「で、何しにきたんだよ」
キンジはそう言いテーブルにつき俺の淹れたお茶を飲み始めた。


「こ、これ」
白雪はそう言い、持っていた和包の包みをテーブルに置き、和布の包みを解いた。
出てきたのは漆塗りの重箱だった。
白雪が箱を開けていくと中から豪華な食材と白く光る白米が並んでいた。


「これ作るの大変だったんじゃないのか?」


「う、ううん、ちょっと早起きしただけ。それにキンちゃんと神夜君が春休みの間またコンビ二の弁当ばっかり食べてるんじゃないかなって思ったら、心配になって・・・・・」


「その辺の事は、大丈夫だぞ白雪」
これでも俺は春休みのあいだ料理の勉強をしてたんだからな。


「春休みの間は、俺が料理を作っていたから大丈夫だ」


「えっ、神夜君料理なんて出来たっけ?」
白雪が驚くのも無理はない。なんせ俺が料理をし始めたのは白雪が来なくなった後だからな。


「ああ。白雪が来なくなってから始めたんだ。良かったら今度俺に教えてくれないか?」


「うん良いよ」
白雪は笑顔で答えてくれた。


「それじゃあ俺は先に行くから。キンジの事頼むぞ白雪」
俺は白雪にそう言い武偵校に向かった。




















俺が武偵校に着いた頃には他にもクラスメイトが居たのでしゃべりながら時間を過ごした。
始業式にキンジは来なかった。
俺が始業式から帰ってきた時にはキンジが居たのでキンジに話掛けた。


「どうしたんだキンジ?始業式に来ないで?」
理由は知っているがあえて知らないフリをした。


「何でもない。気にするな」
そう言うキンジはぐったりしているので俺はそっとしておいた





キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン






チャイムが鳴ったので俺は席に座った。

朝のホームルームが始まると先生が


「じゃあ始めに去年の3学期に転入してきたカーワイイ子から自己紹介してもらっちゃいますよー」
と言い。廊下からピンク色の髪をツインテールにした背の低い女の子が入ってきた。


「先生、あたしはアイツの隣に座りたい」
いきなり神崎・H・アリアがキンジを指差し言った。ちなみにコイツの事は理子から聞いてるので自己紹介しなくても分かった。

クラスのみんなは一瞬絶句して、それから一斉にキンジを見て歓声を上げた。

ずりっ

あっ、キンジが椅子から転げ落ちた。


「良かったなキンジ!お前にも春が来たぞ!先生オレ、転入生さんと席代わりますよ!」
キンジの手を握ってブンブン振りながら、武藤が席を立つ。
武藤は、俺が武偵校に来た時初めて出来た友達でもある。
ちなみに武藤は、乗り物と名のつく物なら何でも運転できる特技がある。


「あらあら。最近の女子高生は積極的ねぇー。なら武藤君、席を代わってあげて」
先生はニコニコしながらキンジとアリアを交互に見てから、アッサリと武藤の提案をOKしてしまう。


わーわー。
ぱちぱち。


教室では、拍手喝采が始まってしまった。



「キンジ、さっきのベルト」
といきなり神崎がキンジにキンジの物と思われるベルトを投げつけた。
それをキンジが見事にキャッチした。

何故にベルト?
何で神崎がキンジにベルトを渡すんだ?
たった今俺に疑問が出来たのであった。


「理子分かった!分かっちゃった!これフラグばっきばきに立ってるよ!」
キンジの隣に座っていた女の子が、ガタン!と席を立った。


「キー君ベルトしてない。そしてそのベルトをツインテールさんが持って来た!これ、謎でしょ!でも理子には推理できた!できちゃった!」
今しゃべったのは俺とも付き合いの長い峰理子だ。普段はおちゃらけてるが、まじめな時は性格が別人のように変わるやつだ。


「キー君はツインテールさんの前でベルトを取るような何らかの行為をした!つまり二人は熱い熱い、恋愛の真っ最中なんだよ!」
ツーサイドアップに結ったゆるい天然パーマの髪をぴょんぴょんさせながら、理子は、推理?をみんなの前で披露した。


「キ、キンジがこんなカワイイ子とそんな事を!?」
「目立たないヤツだと思ってたのに!」
「女子どころか他人に興味なさそうなくせに、裏でそんな事を!?」
「フケツ!」
「お前には白雪がいるだろう」


次々とキンジに罵声が上がっていった。
ちなみに最後のやつは俺が言った。



ずぎゅぎゅん!



鳴り響いた2発の銃声が、クラスを一気に凍り付かせた。
どうやら神崎が、二丁拳銃を抜きざまに撃ったようだ。

「恋愛なんてくだらない!」
翼のように広げたその両腕の先には、左右の壁に1発ずつ穴が空いていた。
理子は体をよじらせたまま、ず、ずず、と着席した。


「全員覚えておきなさい!そういうバカな事言うやつは・・・・・」

「風穴あけるわよ!」
これが、神崎・H・アリアがみんなに発した最初のセリフだった。



















放課後になると俺は、女子寮の前の温室にいた。ここはいつも人けがなく、秘密の話にはぴったりな場所なのだ。

「しんや~」
バラ園の奥から理子が出てきた。
どうやら俺が来るよりも先に来ていたようだ。


「ごめんな。結構待ったか?」


「別に待ってないよ。理子も今来たところだから。」
理子はニコニコしながら言ってくれた。


「そっか。じゃあ今後どうするか話し合うか。」
今後の事とはつまり、理子や俺がこれからどう動くかという事だ。
キンジに今日チャリジャックをしたのも理子だから、そろそろ何かしらの行動を起こすのは確かだろうけど。


「そだね。まず理子は次にバスジャックを仕掛けるよ。」
バスジャックかよ。随分と大きい事やるんだな。


「なんか意味あんのか?」


「あるよ。」
理子は満面の笑みで言った。


「へ~。どんな?」


「キー君とアリアを組ませて事件を解決させるんだよ。」
なるほど。そういう事か。


「でもどうやって組ませるんだよ?あのキンジが自分からそんな事に関わるとは思えないぜ。」


「その辺の事については、しんやに任せるね」


「結局人任せかよ!」
俺は思わず転びそうになった。昔っからそうだったけど理子は肝心なとこを俺に任せる事が多いのだ。そのせいで俺が何かと苦労するのだ。


「じゃあねー」


「おいまて。理子」
そんな俺の言葉も聞かずに理子は手を振りながら逃げてった。

はぁ~

バラ園に俺の深いため息が響いた。

























理子と別れてから俺は、買い物をして自分のマンションに帰っていた。
その間俺は、さっきの事をどうするか必死に考えていた。


しかしマンションに着いてみたらなんと神崎が部屋に居たのだ。俺は予想外の出来事に唖然としていた。
そんな俺を助けてくれたのはキンジだった。キンジは俺にこれまでの事を分かりやすく説明してくれた。


「つまり簡単に言うと。キンジが神崎に同じパーティに入れとスカウトされたと。そしてキンジがその話を断っていると。そういう事で良いな?」
俺は念のため二人に確認をとった。
そうすると二人は頷いてくれた。


「美月。お前からも言ってやってくれよ。俺はそんなにすごくないって」


「神夜だったっけ?あんたからも言ってやってよ。キンジの力はアサルトでこそ発揮されるって」


まてよ?もしこのまま俺が神崎の提案にキンジを乗らせれば俺は何の苦労もせずに事を済ませる事が出来るじゃないか!
そう考えた後の俺の行動は早かった。


「キンジやっぱお前の力はアサルトでこそ発揮されるんだからこのまま神崎の案に乗れよ」


「なっ、美月裏切るのか!?」


「ほらねやっぱ第三者からの意見でもこうなったじゃない」



キンジは暫くの間考えたような顔をして、ため息をついてから頭をかきながら
「分かった。明日までに考えといてやるから今日はひとまず帰れ」
と神崎言った。



キンジがそう言ってから神崎は、「明日までにちゃんと考えておきなさいよ」と言い帰っていった。
その後の俺とキンジは、お互いに声を掛けずに過ごした。
俺は自分で食事を作り、風呂に入ってから寝た。












































[28740] 緋弾のアリア ジャンヌとベストパートナー 習作   2弾
Name: 星夜◆ac21cb44 ID:23064d1f
Date: 2011/07/15 18:35
翌日の朝俺は朝ご飯をつくる為にいつもより早く起きていた。
俺が主に作れるのは和食で他の物はほとんど作れない。


「しかし、予想外だったな。キンジがあの提案に乗るとは言わなかったものの、考えておくなんてな」
もしキンジがこのままアリアと組めば、この先は絶対に面白いに違いない。なんせあのホームズ4世とキンイチの弟だからな。

「キンジは、アリアを攻略すんのかな?それとも白雪を攻略すんのかな?以外にレキや理子もあるかもな」
俺がそんな事を一人でニヤニヤしてしゃべっていたら部屋から、いかにも不機嫌モードのキンジが出て来た。部屋から出てくるとキンジは何も言わずテーブルについた。
無言でいるもの気まずいので俺はキンジに話掛けた。


「で、どうするんだ?神崎の提案?受けんのか?それとも拒否すんのか?」
俺は、キンジを見ないで料理をしながら話掛けた。


「まだ決めてない。あと俺はお前に聞きたい事がある」
キンジが何時に無く真剣な眼差しで聞いてきた。
どうやらキンジも本気なようなので俺も料理をやめテーブルについた。


「で、聞きたい事って何だ?」
どうせ昨日、なんで俺がアリアに味方したのかって事だろう。


「俺が聞きたいのは、昨日なんでお前がアリアの味方したのかって事だよ」
やっぱその事か。
俺は今考えついた事をそのまま口にした。


「お前がアリアと組めばなんだか面白そうだからだよ」
そんな俺の言葉が予想外だったのか、キンジは頭の上に?マークが2つぐらいついたような顔をした。


「面白そうってなんだよ!こっちは真剣に考えてるんだよ!」
キンジが俺を怒鳴りつけてきた。
俺はキンジの怒鳴り声にも顔を変えずこう言った。


「真剣だよ」
俺はいつもより少し低い声で言った。
そしたらキンジも何も言い返してこなくなった。






・・・・・・・・・・二人ともお互い話掛けないまま時間が過ぎていく。





き、気まずい。
誰でも良い、誰かこの状況を助けてくれ。


ピンポーン


そんな俺の願いが通じたのか突然家のチャイムが鳴った。
助かったきっと今来てくれたのは天使のような人に違いない。
俺はとにかく急いでドアに向かった。


「どなたですか?」
俺がドアを開けて言うとそこには、神崎がいた。


・・・・・・・・・・・・・・すまん、前言撤回。来たのは天使ではなく悪魔だ。


この状況で神崎が来てしまったらさらに今の状況は悪くなるのになんでよりにもよって神崎なんだよ。
俺は暫くの間頭を抱えて座っていた。


「客を外に出しっぱなしにしたままにするなんてどういう神経してるのよ」


「ああすまん。とりあえず上がってくれ」
女の子を外に出しっ放しにするのもあれなので、俺はとりあえず神崎を家に入れる事にした。


「ああ、それと神崎」


「なによ?」
俺が呼ぶと神崎は靴を脱いでから俺の方に振り向いた。


「俺はもう武偵校に行ってるからってキンジに言っといてくれ」
すまんキンジ後は任せた。

俺は心の中でキンジにそう言い、部屋に戻ってすぐにカバンを取って武偵校に行った。





















「じゃあキー君とアリアはまだくっつかなかったんだね」
武偵校に行くと俺は理子に今の状況を報告するために理子と屋上に来ていた。


「ああ。たぶん今のままバスジャックをやっても成功する確立は低いと思うぜ」


「そうかな。じゃあなんか良い案無い?」
俺は作戦を考えたりするタイプじゃないからな。
知り合いにならそういう系の事得意なやついるけど。


「ジャンヌにでも相談するのはどうだ?」


「そうだね。二人で考えるよりも三人で考えた方が良いもんね」
理子はすぐにケータイを取り出し、ジャンヌに電話をした。



「もしもし。どうしたんだ理子いきなり電話をしてきて?」


「うんちょっとね。ジャンヌって今暇?」


「いいや、少し取り込み中だ。どうした?」


「うん、ちょっとね。ジャンヌにこれからどうすれば良いか考えるのに力を貸してほしかったんだよ」


「分かった。私でよければ力になろう」


「ありがとね。ジャンヌ」


「別に礼をするほどの事でもないと思うのだが。それじゃあ後でまた掛け直してくれ」


「分かったよ。じゃあねジャンヌ」
理子は電話を切り俺のほうを向いた。


「だって。ジャンヌも急がしそうだから理子達もそろそろ教室に戻ろっか」


「そうだな。そろそろホームルームが始まる頃だし、戻るか」



俺と理子はお互いに他愛も無い話をしながら教室に戻っていった。





教室に戻るとキンジが俺に対して物凄い殺気を放ってきたので

「アリアに何かしたのか?」

的な会話をしようとしていたが俺は命の危険を察しやめておいた。


学校が終わってキンジに謝りまくったがキンジは許してくれなかった。




















放課後に、理子が「バラ園に来て」と行って来たので俺はバラ園に向かった。





バラ園に着くとキンジと理子が話していたので俺は中に入らずに外で待っていた。
しばらくするとキンジがでてきたので俺はキンジが出て行ってからバラ園に入った。



「俺を呼び出してどうしたんだ理子?」


「ジャンヌと話して今後の事を決めたんだよ。で、しんやにはその事を話そうと思って」
ああそういう事か。
でも決めるんなら俺も混ぜてほしかった。


「ふーん。で、どうなったんだ?」
理子が神崎とキンジをどうするかで俺とジャンヌの今後が変わってくるからな。


「そう。そこが大事なんだよ。ジャンヌと話して決めたんだけど、やっぱりバスジャックはやる事にしたよ」
へー、これは以外だ。俺の予想では、バスジャックではなく別に作戦でいくのかと思ってたんだけどな。


「で、しんやにはそのバスジャックするバスに乗ってほしいの」


「はぁ?」
俺はあまりの事に声をだしてしまった。


「ああ、別にバスに乗って乗客を脅したりとか、そういう事をしてもらう訳じゃないから安心してね。今回のバスジャックも爆弾を使うから」
いや、俺が驚いたとこはそこじゃない。理子は爆弾を使ってチャリジャックとかもやっているから今回行うつもりのバスジャックも爆弾を使うつもりなんだろうと思ってたから大丈夫だ。
俺が驚いたのは、何故に俺がそんな危ないバスに乗らなきゃならんという事だ。


「具体的に俺はバスに乗って何をすれば良いんだ?」
やる事がやばそうだったら俺はこの事をぜっったいに断ってやる。もし理子が俺に土下座をしたとしてもだ。


「うん。しんやにはバスで怪我した人達の治療をしてほしいの」
おっ、理子にしては無茶じゃない頼みだ。理子はいつも俺に無茶な頼みをしてくるので俺は毎回嫌だと言っているがいつも理子に昔の事をばらされそうになり結局断れないのだ。


「そういう事なら良いぜ」


「ありがとね、しんや」
理子はそう言い手を振りながら温室から出て行った。


「さて。俺も帰るかな」
俺も理子に続き温室から出て行った。





ちなみにキンジはアリアの提案を1つの事件を解決するだけという条件でOKを出したらしい。



















2日後

俺は武偵校での授業を終えて今はゲームセンター前でジャンヌを待っている。何故ジャンヌを待っているかというと、ジャンヌとデートをする為である。
俺とジャンヌの関係は恋人という関係で、時々こうしてデートをするのだ。


「すまない。少し仕事に手間取って遅れてしまった」
俺がゲーセンの前でケータイでメールをしているとジャンヌが謝りながら来た。


「いや。別に俺も今来たとこだから」
俺はジャンヌに対して笑顔で言った。


「良かった。神夜をまた待たせてしまったかと思った」
ジャンヌは笑顔で言ってくれた。
そんなジャンヌの笑顔に俺はいつものように顔が緩んでしまう。


「じゃあ入って何かやるか」
俺はジャンヌの手を握ってゲーセンに入ろうとするがそれをジャンヌがそれを拒む。


「どうしたんだ?何か嫌なのか?」
もし嫌なら場所を変えないといけないな。


「いあ、嫌ではないが。私はあれがやりたい」
ジャンヌは外に置いてある犬?のようなぬいぐるみの入った、ユーフォーキャッチャーに指をさして言った。
どうやらジャンヌはこういうぬいぐるみが好きなようだ。


「ならやってみるか」





「神夜。これは、どうやれば取れるのだ?」
ユーフォーキャッチャーの前に来るとジャンヌが今まで見たこともやった事もないような目で聞いてきた。
しかし俺は、そんなジャンヌに対して優しくレクチャーをする事にした。










5分後

「ああ、また落ちた」
これで4回目になるジャンヌの挑戦はまたも失敗した。


「惜しかったな。もう一回やるか?」


「ああ、絶対に取ってみせる」
そんな真剣な顔でやっているジャンヌもまた良いなあと思いながら、俺はお金を入れた。


「よし。次こそは絶対に」
そんな真剣にやっているジャンヌにアドバイスをしていると近くでユーフォーキャッチャーをやっているであろう男女の声が聞こえてくる。


「うるさいわね!次こそ絶対に取れるんだから!」


「ほらまた落とした。お前ホントへたくそだな」


「コツが分かったわ。次こそ絶対に取れるわ」
分かってないやつのセリフだぞそれ。


「どけ。俺がやるからお前はそこで見てろ」
どうやら男の方がやるようだ。
こういう時は絶対に取れるというお約束があるので多分取れるだろう。
しかし、どっかで聞いた事ある声のような気がするんだけどな。
まっ、いっか。


「ああ取れそうだ」
どうやら俺が近くの男女の会話に聞き入っていたらジャンヌがぬいぐるみを穴の近くまで近づけていたようだ。しかも2匹。


「あと少し、あと少し」
ぬいぐるみは穴にどんどん近づいていき


ぽと ぽと


1匹目が落ちそれにつられて2匹目が落ちた。


「やった!」


「良かったな。ジャンヌ」
俺達が喜んでいると近くの男女からも喜びの声が聞こえてきた。


「やった!」


「っしゃ!」


どうやらそっちの方のペアも何か取ったらしく俺はそのペアに声を掛ける事にした。


「うれしそうだけど、何取ったんだ?」
俺はジャンヌと手を繋ぎながら近づいた。


「ああ、こっちはレナポンってのを取ったぜ、
って美月!?」


「キンジ!?どうしてお前がここにいるんだよ!?」


「それはこっちのセリフだ。
てかその子誰?」
キンジはどうやら神崎と来ていたようで神崎も驚いて俺とジャンヌを見ている。


「始めまして。神夜の恋人のジャンヌです」
ジャンヌが自己紹介するとキンジが何か不気味な笑みを浮かべてきた


「ぞうか神夜の恋人か。
じゃあ邪魔しちゃ悪いし俺達もそろそろ帰るわ」
キンジにちゃかされたままと言うのも悔しいので俺もキンジに言い返した。


「そっか、じゃあキンジと神崎もあんまいちゃいちゃしないで帰れよ」


「なっ、あたしとキンジはいちゃいちゃなんてしないわよ!」


「わかった、わかった。そういう事にしておいてやるから、さっさと帰れよー」
俺はキンジと神崎にそう言い残しジャンヌと手を繋ぎながらその場から離れた。















「まさかキンジと神崎に出くわすなんてな」
俺とジャンヌはゲーセンから離れて今は、公園に来ている。


「そうだな。私も少し驚いたぞ。まさか神夜とデートをしている最中にあの二人に出くわすなんて思っていなかったぞ」
そうだな俺もまさかデートの最中に出くわすなんて思っていなかったからな。


「まあ良い。今日は楽しかった。ありがとう神夜」
ジャンヌはとても可愛らしい笑顔で俺にお礼をしてくれるので俺は、その笑顔だけで幸せになる。


「俺も楽しかったよ。また今度もデートしような」


「なら次は買い物がしたい」


「ああ、ジャンヌが行きたいんなら何処でも行くさ」


「ありがとう神夜。それじゃあまた今度」


「じゃあな、ジャンヌ」
俺とジャンヌはお互いに手を振りながらそれぞれの場所へと帰った





「いよいよ明日か。これでキンジとアリアはくっ付くかな?
もしバスジャックでも駄目だったら後は、直接対決しかなくなるぞ」

俺は一人呟きながら帰りの帰路についた。
今日取ったジャンヌとお揃いのウルポンと言う名前のぬいぐるみをケータイに付けながら。



[28740] 緋弾のアリア ジャンヌとベストパートナー 習作   3弾
Name: 星夜◆ac21cb44 ID:23064d1f
Date: 2011/07/23 11:30
翌日

俺は理子との打ち合わせどうりにキンジよりも早くバスに乗りに来ていた。
今回のバスジャックでの俺の仕事は

・負傷者の手当て

の1つだけだ。
恐らく武偵校の生徒が数名攻撃にでて返り討ちにあうだろうから、俺はその時に負傷した人達を助ける事になるだろう。


「もしこのバスジャックで成功しなかったら、やっぱ理子VS神崎・キンジになるんだろうな」
やっぱこのバスジャックで成功するが一番良いけどな。


「おっ、バスが来たな」
俺が一人呟きながらバス停に向かっているともうバスが来た。
俺は走ってバス停に向かった。




















「「「「「ぎゃあーー」」」」」
バス内に悲鳴が響き渡る。
俺の予想どうり武偵校の男子数名が攻撃をしかけ、返り討ちにあい、他の武偵校の生徒も巻き込まれた。
俺は、始めからこうなる事が分かっていたので、負傷はしなかった。第一俺が負傷したら俺が来た意味がなくなるからな。


「負傷者はこっちに来てくれ。治療が出来そうなやつは負傷者の手当てを頼む」
俺は、バス内で混乱しているやつらに呼びかけた。
すると負傷したやつらは俺のところに集まってき、治療のできる武偵も負傷者に治療を施していた。



その後アリアが負傷し、レキが爆弾を狙撃し破壊するという結果で、今回のバスジャックは終わった。



















今俺と理子は例のバスジャックの反省をする為にとあるカラオケボックスに集まっていた。



「やっぱ失敗になったね」
ああ、失敗だ。今回のバスジャックで神崎とキンジはくっ付くはずだったけど、神崎とキンジはくっ付かなかった。
むしろ二人の関係は悪化してしまった。
やっぱ直接対決しかないのか。


「じゃあ。やっぱ直接対決に持ち込むのか?」
今俺と理子が話している場所はカラオケの個室である。
なので何を話していてもばれる事はない。


「うん。次はキー君にお兄さんの話を持ち出して、それでアリアの乗ってる飛行機におびき寄せて、直接対決といくよ」
なるほど。キンジならキンイチの話を持ち出せば絶対食いつくからな。


「じゃあ俺は今回何もしなくて良いのか?」


「うん。しんやにはしんやの目的があるんだから、これ以上迷惑は掛けられないよ」


「そっか。分かった。
でも、もし手伝える事があるんなら遠慮しないで俺に頼めよ」


「ありがとね、しんや。
でもこれは理子の問題だから。理子がちゃんとかたづけないといけないと」
そうだな、これは理子の問題だ。ちゃんと理子が自分でかたづけないといけないし、俺が口を突っ込む事じゃない。


「わかったよ、理子。これ以上俺はこの件に関わらない。だから理子は絶対に勝てよ」
俺はガッツポーズをとりながら強く言った。


「うん。ありがとうしんや。絶対に勝つよ」
理子もまたガッツポーズをとって言った。




















ああ言ったけど俺は理子が心配だ。なにせキンジのHSSは危険だからな。
俺とジャンヌが白雪をイ・ウーに連れて行くのだって、キンジと神崎がいない方が良いに決まっている。
もし理子がこの戦いで負けたら間違いなくキンジと神崎は俺とジャンヌの邪魔をしてくるに違いない。
いや理子なら大丈夫なはずだけど、やっぱ心配だ。


「もし理子が勝ったとしてもブラドは理子を手放さないだろうな」
もともとブラドはそんな約束なんて守るようなやつじゃないからな。
俺はそんな誰かを助けたりするようなお人よしじゃないけど、理子には何度も世話になってるしな。それにブラドには俺も恨みがある。
俺はその場で右手で頭を抱えて考え込んだ。





・・・・・よし。ジャンヌには悪いが少し付き合ってもらおう。





俺はポケットからケータイを取り出し、ジャンヌに電話を掛けた。

トゥるるるる、トゥるるるる

二回鳴ったところでジャンヌがでた。


「もしもし、どうした神夜?」


「ジャンヌ、今からちょっと喧嘩もちこむつもりなんだけど来てくれないか?」
もしジャンヌが行けなくても俺は一人で行くつもりだ。


「喧嘩か。私を頼るという事は余程すごい喧嘩なのだな?」
俺がジャンヌに頼る時はよっぽど大変な時なのでジャンヌもその時なりの反応で言ってくる。


「そうだ。で、行けそうなのか?」


「大丈夫だ。で、今回の相手は何だ?」
ブラドって言ったらジャンヌはやめろって言ってくるだろうな。


「今回の相手はイ・ウーの№2だ。て事で来てくれるんならこれから俺の家まで来てくれ」
俺はジャンヌにそういい残し電話を切った。


「次は、シャーロックか」
俺はシャーロックに電話を掛けた。

トゥるるるる、トゥるるるる

二回鳴ったところでシャーロックがでた。


「どうしたんだ神夜君?君から僕に連絡をとってくるなんて珍しい事もあるんだね」
シャーロックは俺に連絡や頼みごとをしてくるけど、俺がシャーロックに連絡をとるなんて事は滅多にない。


「ちょっとしたお願いさ。実はブラドについて知っている事について教えてほしいんだ」
すると電話越しのシャーロックは暫く黙り込んだ。





「いいけど、僕が君に教えられる事は少しだけだよ?」


「少し?あんたなら色々と詳しく知ってるんじゃないのか?」


「もちろん知っているよ。けど君にそれを教える必要はないよ」


「俺には必要ない?何故だ?」


「時がたてば君は嫌でもブラド君に会う事になるだろう。だからだよ」
要するに俺はその内ブラドと会うってわけか。


「それよりも君はブラド君の事を聞いて何をするつもりだったんだい?」


「ブラドに喧嘩吹っかけるんだよ」


「はははっ・・・・・やはり君は面白いよ神夜君。
分かったよ君が知りたい事はなんだい?」


「俺の聞きたい事は3つだ。
まず1つ目はブラドの正体。2つ目は今の居場所。そして3つ目はブラドの4つ目の弱点だ」


「なるほど、確かに正体と居場所が分からなければ喧嘩もできないね。
じゃあ3つ目以外の質問には答えてあげるよ」


「なんで3つ目は教えてくれないんだよ?」
こっちはいつもお願いやら何やら聞いてやってんのに。


「弱点を全部知っていたら反則じゃないかね?知りたいなら戦いながら見つけるんだね」


「分かったよ。じゃあ正体と居場所を教えてくれ」


「じゃあ今の居場所から。
今ブラド君の居るのは武偵校だよ。
そして正体は、武偵校の教師の子夜鳴教師だよ。
どうだね驚いたかな?」


「驚きまくりだっ!今から喧嘩吹っかけるつもりの相手の正体が教師なんて誰でも驚くわっ!」
でも、ブラドが何故武偵校の教師なんてやっているかなら大方予想はつく。
恐らく武偵校には有名な歴史人物の子孫が集まってるから、その子孫である生徒の血でも集めてんだろ。


「それじゃあ切るよ。
あっ、それと最後に1つ忠告だよ」


「何だよ、忠告って?」


「ああ、もし喧嘩の途中で何か飛んできたら喧嘩は途中で中断した方が良いよ。
僕からは以上だ。じゃあ死なない程度に頑張ってね。もっとも僕は君が死ぬなんて考えられないけどね」
シャーロックは俺に忠告と応援の言葉?を残して電話を切った。


「はぁ~、まさかあの変な噂の流れてる教師がブラドだったなんて」
暫くの間俺は、部屋で愚痴を呟きながら準備を進めていた。





ピンポーン




すると部屋にチャイム音が鳴った。
俺はドアに向かい、ドアを開けた。





「よく来てくれたなジャンヌ」
客人はジャンヌだった。
しかも鎧を身に着けている。


「武装はもう大丈夫そうだな。
んじゃ喧嘩吹っかけに行きますか」
俺はジャンヌに微笑みながら言った。



「そうだな。では、イ・ウーの№2に喧嘩を吹っかけるような馬鹿なパートナーの為に私も喧嘩に参加するとしよう」
ジャンヌも俺に微笑みながら答えてくれた。




















武偵校に着いてから俺とジャンヌは、始めにブラドこと子夜鳴教師を探した。
俺とジャンヌは襲われた時の危険を無くすために二手に分かれるのではなく共に行動した。


「で、何処から探すのだ?まさかこの広い校舎内を当ても無く探すのか?」
そういうジャンヌの服装は今は鎧のうえからマントを羽織っている状態だ。流石に武偵校の生徒がいる中で鎧姿はまずいだろう。


「そうだな、俺に良い考えがある。ジャンヌは屋上に行ってくれ」
俺がそう言うとジャンヌは何も言わずに頷き、屋上に向かって行った。










てなわけで俺が来たのは放送室だった。
着いてから俺は早速放送で子夜鳴を呼びつけた。


「えーと、子夜鳴先生、子夜鳴先生、もしまだ学校にいるなら今すぐ放送室に来てください。お願いします」
多分これで来てくれる筈だ。





放送で呼んでから数分で子夜鳴は来てくれた。



「どうしたんですか美月君?私を呼び出して?」


「先生に会いたい人がいるみたいなのでちょっと付いて来てくれますか?」
ここでバトルのは色々とまずいので俺は場所を変える為にジャンヌの待っている屋上に移動するように言ってみた。


「ええ、良いですよ」


「それじゃあ行きましょうか」
俺はジャンヌのいる屋上に向かった。




















「どうして私をこんなところに呼び出したんですか?ホントにこんなところで私を待つ人がいるのですか?」


「別にあんたを待ってる人なんていねーよ。てか、さっさと正体を表せよブラド」
俺がそう言うと子夜鳴は一瞬驚き、すぐにいつもの顔を戻した。


「ブラド?誰ですかそれは?」
ここまで言ってもまだ隠すのかよ。めんどくせー。


「別に隠さなくても良いぜ。少なくとも俺はお前が今の状態でも殺すつもりだぜ」
実際俺は今の状態のブラドなら簡単に殺せるだろう。

するとブラドは暫くの間無表情で黙り込んだ。


「私も彼を呼び出したいところなんですけど、あいにく彼は今呼び出せません」
子夜鳴はやれやれといった顔で言ってきた。
今は呼び出せない?何か呼び出すのに条件でもあるのか?


「そうか。ではブラド、ここで死んでもらうぞ」
俺が愛剣ルクールを構えたと同時に隠れていたジャンヌがデュランダルを構えて出てきた。


「そうですか。では私はこの2人守ってもらう事にしますよ」
子夜鳴が手を高く掲げると同時にドアから男が2人でてきた。


「ちなみにこの奴隷はどちらも超偵ですので油断しないほうが良いですよ」
そう言うと子夜鳴は階段を下りて逃げていきやがった。


「どうするのだ神夜?この状況では追っても無駄だと思うが」
ジャンヌは警戒を解かないまま俺に言ってきた。
ジャンヌの言うとおりこのまま追っても無駄だろう、それにシャーロックはブラドとは嫌でも会うとかなんとか言ってたしな。


「そうだなじゃあ予定変更で、・・・今回の喧嘩の相手はブラドからブラドの手下A・Bって事で」


「バトルスタート!」


感想掲示板 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.00509810447693