中国人船長 強制起訴手続きへ
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中国人船長 強制起訴手続きへ

7月21日 18時53分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

尖閣諸島沖の衝突事件で、公務執行妨害の疑いで逮捕され、その後起訴猶予になった中国漁船の船長について、那覇検察審査会は2回目の審査でも「起訴すべきだ」と議決しました。これを受けて今後は検察官役を務める指定弁護士が強制起訴に向けた手続きを取ることになりますが、船長はすでに帰国していることから裁判は開かれない見通しです。

中国漁船の*セン其雄船長(42)は、故意に漁船を海上保安庁の巡視船に衝突させたとして、公務執行妨害の疑いで逮捕されましたが、那覇地検は処分保留のまま釈放し、ことし1月、起訴猶予にしていました。これについて那覇検察審査会は4月、「起訴すべきだ」と議決しましたが、検察庁が再び起訴猶予にしたため、2回目の審査を行い、21日付けで船長を「起訴すべきだと」改めて議決しました。その理由について議決は「海上保安部が撮影した映像からも危険な衝突行為だったことがうかがわれ、起訴猶予にすべきでない。再捜査も尽くしたとは言えない」としています。これを受けて、今後は検察官役を務める指定弁護士が強制起訴に向けた手続きを取ることになりますが、船長はすでに帰国し、起訴状が届かない可能性が高いことから、裁判は開かれない見通しです。(*「セン」=「擔」のつくりの部分の文字)