世界一の高さに到達した東京スカイツリー。日本の建設が経験したことのない高所作業は困難の連続だった。電波塔に求められる精度と634メートルという高さ。精密な巨大建造物という相反する要求を両立させたのは、日本の卓越したテクノロジーだった。強風や地震に耐えるため地下50メートルまで掘り下げた特殊な連続壁、ミリ単位でタワーの位置を確認できるGPS測量システム。そうしたジャパンテクノロジーが最後に挑んだのが、500メートルから上に3000トンのアンテナ塔を突き出していくリフトアップ工事である。 この困難な工事は、想定外の事態を技術と工夫と勇気で乗り越えながら進められた。そして、3月11日の大震災。図らずもスカイツリーはその安全性を実証することとなった。 世界に誇る日本の技術力と難工事に情熱を注ぐ男たち。見る人に勇気を与えられる番組としたい。
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