'11/7/25
地デジ初日「トラブルなし」
全国のほとんどの地域で地上波テレビのアナログ放送が終了した24日、中国地方5県でもデジタル放送に完全移行した。総務省や各テレビ局の窓口には視聴者からの問い合わせが相次いだ。テレビの歴史の節目を祝うセレモニーもあった。
アナログ放送は正午、画面の背景が青色に替わり、放送終了のお知らせとともに相談窓口を表示した。中国地方5県の総務省テレビ受信者支援センター(デジサポ)が対応した電話相談は、午後5時までに広島60件▽山口135件▽岡山103件▽島根71件▽鳥取34件―に上った。
テレビ局にも相談が相次いだ。午後8時までの相談数は、中国放送(広島市中区)が362件、山口放送(周南市)が151件。NHKは東京のコールセンターが中心に対応し、広島放送局(広島市中区)へは27件だった。中国総合通信局は「大きなトラブルはなかった」としている。
デジサポは各市町村の公共施設などで相談対応に当たった。地デジ対応機器の入手が困難な世帯に、アナログテレビで地デジ放送を受信できるチューナーの無料貸与も開始。広島県内では1日で82台を貸し出した。