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ノルウェーテロ:容疑者、反イスラムが動機か

オスロのテロ事件で逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者=簡易型ブログ「ツイッター」より
オスロのテロ事件で逮捕されたアンネシュ・ブレイビク容疑者=簡易型ブログ「ツイッター」より

 【オスロ斎藤義彦】ノルウェーの首都オスロと郊外のウトヤ島で22日起きた連続テロ事件で警察当局は23日、ウトヤ島での銃乱射事件で85人の死亡を確認し、両事件の死者は計92人になったと発表した。警察は島周辺で水中の捜索を続けており、犠牲者が増える可能性もある。逮捕されたノルウェー人の男がウェブサイトに反イスラム的な書き込みを残していたことも判明、警察が動機や共犯者の有無を調べている。

 地元メディアによると、男はアンネシュ・ブレイビク容疑者(32)。銃器を合法的に所持し、銃愛好会に所属。AP通信によると、農場運営の経験があり、5月には爆薬製造に使用可能な化学肥料を6トン購入していた。警察はオスロの容疑者宅を捜索した。

 英BBCテレビによると、容疑者はオスロでの事件後、警察官を装って「爆発事件の調査に行く」と言い、ウトヤ島行きのフェリーに乗ったという。警察当局者は容疑者について「ネット上の書き込みからキリスト教原理主義者の傾向がある」と説明している。04~06年に移民受け入れの制限を訴える野党・進歩党の党員だった経験もある。

 銃乱射事件では「犯人は2人組で、うち1人は警察官の制服を着ていなかった」との目撃証言もあり、警察が確認を急いでいる。

毎日新聞 2011年7月23日 21時02分(最終更新 7月24日 1時10分)

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