松本外務大臣は、訪問先のインドネシアで韓国の外交通商相と会談し、外務省職員の公務での大韓航空の利用を原則禁じている措置を、直ちに撤回するよう求められたのに対し、大韓航空が日本の竹島の領空を無断でデモンストレーション飛行したことへの抗議であり、撤回する考えはないことを伝えました。
この中で、韓国のキム・ソンファン外交通商相は、韓国の大型旅客機が日本の竹島の領空でデモンストレーション飛行を行ったことを受けて、今月18日から1か月間、外務省の職員が公務で大韓航空を利用することを原則禁じる措置を取ったことについて、韓国の民間企業に対する事実上の制裁措置だとして、直ちに撤回するよう求めました。これに対して松本外務大臣は、「日本として受け入れられない行為を韓国側がとった場合は、日本としても措置を取らざるをえない場合もある」と述べ、日本の竹島の領空を無断で飛行したことへの抗議であり、今回の措置を撤回する考えはないことを伝えました。また、キム・ソンファン外交通商相は、自民党の国会議員4人が来月予定している、竹島の近くにある韓国領の島への訪問に抗議したのに対し、松本外務大臣は「国会議員の行動であり、政府として言及する立場にはない」と述べました。