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平成の「悪党」はこう作られた

ノルウェー連続テロ

霞が関公務員の日常

まろりい プロフィール

 まず最初に、被害者の方々のご冥福をお祈りします。
 若い人が多かったようで、そういう意味でもとても残念です。

 犯人の思想的背景がいろいろ報じられていますが、それ自体はあまり重要なことではないように思います。

 不満を抱える貧困層があって、武器があれば、テロは一定の確率で起きてしまうということの方が、より本質に近いと思っています。

 名目上は政治的主張をしないと格好がつかないので、キリスト教原理主義やらイスラム原理主義やらを掲げるのでしょうが。

霞が関公務員の日常 ←「イスラム」のイメージ画像

 そういう意味では、今の日本も全然ひとごとではありません。
 貧困層というか、将来に希望を持てない人の層が生まれており、その一部は社会への敵意(意識的なor無意識の)を持っていることは間違いありません。
 日本では政治的主張を掲げるのはあまり流行らないので、2008年6月の秋葉原無差別殺傷事件や同年3月の土浦連続殺傷事件のような形になるのでしょう。

 最近は、社会に敵意を持つ人が政治的主張(特にナショナリズム)をする流行も生まれつつあるので、政治的なテロが起きる可能性もあると思いますが、上で書いたように、政治的な主張はテロの本質的な原因ではないと思っています。
 なので、貧困そのものはなくせないとしても、それが将来に希望を持てない人の層として固定しないようにすることが、テロ対策として最も重要だと思います。

 テロが社会に与える影響は、とても大きいものがあります。
 テロそのものの被害よりも、テロに対する社会の過剰防衛の副作用が大きい。対テロ戦争とか、イスラム教徒に対する差別とか、監視社会とか、富裕層が住む要塞型コミュニティによる地域分断とか。

 衝撃的なテロが起きると、ついつい、テロを対症療法的に封じ込めることばかり考えてしまいますが、貧困という本質的な原因をなくすことと、過剰防衛をしないことをより重視して、テロ対策を進めていく必要があると思います。

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BLOGOS 編集部

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