肉牛の餌の稲わらから、放射性セシウムが相次いで検出されている問題で、こうした稲わらを与えられた疑いのある肉牛が、宮城県で新たに900頭余り出荷されていたことが分かり、これで全国の出荷頭数は2600頭余りとなりました。
放射性セシウムを含んだ疑いのある稲わらを肉牛に与えていた畜産農家は、宮城県で新たに32戸が確認され、これらの農家から944頭の牛がすでに出荷されていたということです。NHKのまとめによりますと、こうした農家の数は、▽宮城県で68戸、▽福島県で25戸、▽新潟県で15戸、▽岩手県で12戸、▽山形県で9戸、▽秋田県、岐阜県でそれぞれ6戸、▽群馬県と埼玉県でそれぞれ2戸、▽北海道と茨城県、栃木県、静岡県、三重県、島根県でそれぞれ1戸で、合わせて15の道と県で151戸に上っています。また、こうした農家から出荷された肉牛は、少なくとも2646頭に上り、流通先は沖縄県を除く46都道府県に広がっています。このうち、牛の肉から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたのは、福島県産のほか、栃木、岩手、宮城、秋田の合わせて5つの県の牛です。