交際中の男性から1千万円を詐取した上、睡眠薬を飲ませ死亡事故を引き起こしたとされる事件で、岡山県警捜査2課と玉島署は23日、別の男性からも金をだまし取った詐欺の疑いで、大阪市生まれ、住所不定、無職石原芳子容疑者(59)=詐欺、重過失致死傷罪などで起訴=と、知人の倉敷市中島、無職藤本富美子容疑者(55)=詐欺罪で起訴=を再逮捕した。
2人の逮捕容疑は昨年1〜2月、石原容疑者が結婚相談所で知り合った香川県、男性(59)に「息子が家を新築したが銀行から融資を断られた」「保証人は亡くなった夫の妹の藤本さんにお願いする」とうそを言い、同3月下旬、藤本容疑者を連帯保証人とする借用証を坂出市で渡し、現金400万円をだまし取った疑い。
同署によると、石原容疑者は容疑を認め、藤本容疑者は「頼まれて義理の妹として連帯保証人になっただけ」と供述している。
5月13日、浅口市の国道2号で石原容疑者の交際男性(70)が車で2人を死傷させる事故が発生。石原容疑者が睡眠薬を飲ませていたことが分かり、同署は重過失致死傷容疑などで逮捕。その後も、結婚話から金をだまし取ったとして、藤本容疑者とともに再逮捕していた。借用書を取り戻そうと睡眠薬を混入したとみられ、詐取した金は競艇などに使っていたという。