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米沢四中、市営体育館を仮教室に 大地震で倒壊の危険性

2011年07月23日 12:16 
 東日本大震災の影響で米沢市の米沢四中校舎の一部に亀裂が見つかった問題で22日、耐震診断の結果が同市教育委員会に報告された。大規模地震が発生すると校舎や体育館が倒壊する危険性が高いため、市教委は校舎の使用をやめ、市営体育館を仮教室に使うことを決めた。生徒約480人は2学期から、同体育館を間仕切りした約20の“教室”で授業を受けることになる。

 耐震診断によると、北校舎と体育館の構造耐震指数はそれぞれ約0.2。数値が0.3を下回ると震度6強の地震で倒壊する危険性が高いという。南校舎の数値は約0.4で、同様に倒壊の危険性がある。

 診断結果を受け、市教委は同日▽北校舎、体育館を使わない▽南校舎は倉庫などに利用する▽仮設校舎を建設し、完成まで市営体育館を仮教室とする−ことを決定。中体連の振り替え休日を挟み、26日の終業式は市営体育館で行う。夏休み中に間仕切りや仮設電灯の設置、備品の搬入を行い、教室や職員室、保健室などを設ける。2学期の始業は作業の進み具合を見て調整。特別授業は隣接する置賜総合文化センターを活用する。

 仮設校舎は現在の校舎南側グラウンドに建設予定。8月下旬までに入札を行い、9〜10月の建築確認申請を経て来年1月の完成を目指すという。

 22日夜は市内のすこやかセンターで保護者向けの説明会が開かれ、体育や部活動を近隣施設で行う際の交通安全、夏休み明けや冬期間の体育館の室温調整などへの要望が出た。

 市営体育館は東日本大震災を受け5月末まで1次避難所となっていた。

◆◇◆ 東日本大震災 ◆◇◆


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