オスロでテロと乱射 死者92人に
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オスロでテロと乱射 死者92人に

7月23日 23時33分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

ノルウェーの首都オスロで、爆弾テロが起きたのに続いて、郊外の島で男が銃を乱射し、2つの事件でこれまでに92人が死亡しました。警察は、乱射事件の現場にいたノルウェー人の男を逮捕し、2つの事件ともこの男による犯行とみて、動機を調べるとともに、ほかに事件に関わった人物がいないか捜査を進めています。

オスロで22日、首相府など政府の建物が集中する地区で大きな爆発があり、7人が死亡しました。現場では建物の外壁が大破し、割れた窓ガラスやがれきが広い範囲に散乱しており、警察は爆弾テロとみて捜査しています。さらにその2時間後には、30キロ余り離れたオスロ郊外のウートオイヤ島で開かれていた、与党・労働党の青年大会の会場で、男が銃を乱射し、地元警察によりますと、これまでに85人が死亡しました。大会には当時、10代から30代の若者およそ700人が参加していて、目撃者によりますと、警察官の制服を着た男が、若者たちに声をかけ、集まってきたところで突然、持っていた自動小銃を乱射したということです。警察は、現場にいたノルウェー人の32歳の男を発砲の疑いで逮捕しました。警察は男の名前などは明らかにしていませんが、ノルウェーの国営テレビは、男はアンネシュ・ブライビーク容疑者で、オスロ市内の男のアパートが警察の家宅捜索を受けたと伝えています。警察では、島でも爆発物が見つかったことなどから、2つの事件は男の犯行とみて、ほかに事件に関わった人物がいないか捜査を進めています。犯行の動機について、警察は捜査中だとしていますが、容疑者の男がウェブサイトに行った書き込みなどから「極右の傾向がある」としています。また、ストルテンベルグ首相は、23日記者会見し、事件の背景について「ノルウェーにも極右の組織はあるが、推測は慎み、警察の捜査の結果を待ちたい」と述べるにとどまりました。また、事件について「国家的な悲劇だ」として、23日は半旗を掲げるなど国を挙げて喪に服す考えを示しました。