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米Adobe、Mac OS X Lionで問題が発生しているAdobe製品の情報を公表

Impress Watch 7月22日(金)13時0分配信

 米Adobeは21日、20日に発売されたMac OS X 10.7 Lionで、多くのAdobe製品に問題が生じているとの情報をサポートページで公開した。

 影響を受ける製品の中には、Flash Player、Adobe Reader、Acrobatなどのコンシューマ向け製品や、Dreamweaver、Fireworks、Illustrator、Photoshop、Premiere Proなどのクリエイター向け製品など、13種類の19バージョンと多岐に及んでいる。そのため、Lionにアップデートするユーザーは十分に注意する必要がある。

 まず、Adobe製品がJava(Oracle JRE)に依存していることから生じた問題がある。Mac OS X LionではJavaが標準でインストールされなくなったが、Adobe製品のインストーラーやアプリケーションはJavaがインストールされていることを想定しているため、起動に失敗したり、アプリケーションを使用しようとするとJavaランタイムをインストールするようプロンプトが表示される、アプリケーションの終了時にハングアップする可能性があるなどの不具合が生じるという。

 Adobeのサポートページの文章によると、「AdobeとAppleは協力し、OSのインストール時にJREのインストールを選択できるようにしたほか、Adobeのアプリケーションをインストールする前にJREをインストールする機会を提供することにした」としている。

 また、Flash Playerの設定画面で、マウスクリックが反応しなくなる問題もあるという。この場合、タブキーを使用してマウスフォーカスを変え、「閉じる」ボタンを選択して、ウィンドウを閉じるよう指示している。

 Flash Playerに関しては、当初Mac OS X Lionではハードウェアアクセラレーション機能が無効にされていると発表していたが、その後Adobeはこの情報を撤回し、現時点では「Mac OS X Snow Leopardと同じFlashハードウェアアクセラレーション機能を提供している」と訂正している。このような混乱が生じたのは、AdobeがLionのプレリリースバージョンにおいて、特定のMac GPU設定と関連してテストを行ったためだと説明している。

 またAdobe ReaderプラグインとAcrobatプラグインは、20日に公開されたSafari 5.1に対応していない。そのため、Safari 5.1ブラウザーの中で、これらのプラグインに含まれているフォーム、デジタル署名、ポートフォリオ、ガイド、3D、著作権管理機能等を使用しなければならない場合、Adobeは、Mac OS X 10.6上でSafari 5.0.xを使用し続けるよう推奨している。同社では問題を調査し、アップデートを提供するとしている。なお、Adobe ReaderとAcrobatは、スタンドアローンアプリケーションとしては、Lion上で正常に動作する。

 これ以外にも、Lionで導入された新スクロール方法、オートセーブ、リストア、バージョニング、フルスクリーンモード、追加されたマルチタッチジェスチャーにアプリケーションが対応していない。Adobeでは、どの機能が顧客にとって意味をなすか調査した上、将来の製品に反映させていくとしている。

 またLionではRosettaのサポートが中止された。そのためRosettaに依存していたCS2以前の製品は動作しないとしている。そのほかにもPhotoshop CS5、CS4、CS3で作成されたドロップレットが動作しないなど、クリエイティブユーザー向け製品にも問題が生じている。


【INTERNET Watch,青木 大我 taiga@scientist.com】

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最終更新:7月22日(金)13時0分

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