デイリースポーツオンラインDaily Sports Online

　「オールスター第１戦、全セ９‐４全パ」（２２日、ナゴド）

　１１年ぶりの先発マウンド。スターが集う夢舞台で宣言通りプロ初のチャレンジを敢行した。お祭りゲームだからこそ試せたワインドアップモーション。１回２安打、１失点。守備のミスで失点こそしたが、不振脱出へ心のモヤモヤは晴れた。

　右前打に失策が重なった無死三塁から、遊撃適時内野安打。だが、稲葉を二ゴロ併殺。最後は小久保を空振り三振。全１５球中、振りかぶって投げた９球。黄色のグラブに金色のスパイク。球宴仕様で臨んだ鉄腕左腕が、原点を思い出した。

　「マウンドに長くいたいなと思ったけど、やっぱり長くいるもんじゃないね。野球を始めたころの子供のような気持ちになれた。キッカケになればいいね」。苦しみもあれば、楽しみもある。やっぱり野球っていいな。そんな気持ちを取り戻せただけでも、大きな意味の持つ球宴だった。