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広島サティ:閉店 SC競争激化直撃 営業14年“感謝” /広島

 南区段原南1のショッピングセンター(SC)「広島サティ」が18日閉店し、全国唯一となっていたサティの名称が消えた。建物内には、マックスバリュ西日本(兵庫県姫路市)が本社を移転し、1階には9月中にも同社のスーパーが入居する予定。ビル内の専門店も閉店したが、シネコン「ワーナー・マイカル・シネマズ広島」は営業を続ける。

 この日は通常より早い午後8時半過ぎに閉店。最後の買い物客に花束が贈呈され、従業員らが頭を下げる中、シャッターが下ろされた。

 広島サティは、映画館を併設するSCとして97年10月に開業した。地上7階地下1階で、店舗面積は約2万5000平方メートル。04年には安佐南区に「フジグラン緑井」、府中町に「ダイヤモンドシティ・ソレイユ」(現イオンモール広島府中ソレイユ)がオープンしたほか、08年に「ゆめタウン広島」(南区)、09年に「イオンモール広島祇園」(安佐南区)が開業するなど、広島都市圏でSC間の競争は激化。営業時間の延長や店舗改装などの努力を続けたが、売り上げはピーク時の半分ほどに落ち込んでいた。

 シネコン以外のテナントは新規オープン時に入居するかどうか、建物を運営する「イオンリテール」(千葉市)と協議を続けている。【加藤小夜、中里顕】

毎日新聞 2011年7月19日 地方版

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