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被災地で原付きバイクの需要急増 発電機利用にも注目集まる

産経新聞 7月23日(土)19時39分配信

 東日本大震災の被災地で原付きバイクの需要が高まっている。渋滞に巻き込まれないフットワークの軽さが人気の理由だ。同時に、シガーソケットを装着すれば携帯電話の充電にも利用できるなど“発電機”としての役割も改めて見直されているという。

 業界関係者によると、ホンダ、ヤマハ発動機、スズキの3社が岩手、宮城、福島3県で販売した原付きバイク(50cc)台数は、震災直後の3月こそ計500台弱だったが、4月が1600台強、5、6月も1千台を大きく上回る高い水準で推移している。このうちヤマハ発動機の販売台数は前年同期と比べ2・2倍。ホンダも6月には700台近くを販売したという。

 宮城・山形両県で二輪販売店を展開する早坂サイクル(仙台市)では、4月から6月の50cc原付きバイクの販売台数が、前年同期より7割も増えた。震災直後の道路渋滞で苦労した自動車ユーザーが、二輪車の利便性に気付いて購入するケースが多いという。

 「震災直後はガソリン供給が途絶えたため、自動車よりガソリンを使わない原付きバイクで子供のおむつを数十キロ先まで買いに行った」

 震災でアパートが半壊する被害に遭った宮城県塩釜市の会社員、大学優太さん(27)は、原付きバイクの便利さを痛感した。給水所から自宅へ数十キロの水を持ち帰る際などにも頼みの綱となったという。

 一方、原付きバイクによる充電機能も人気を後押ししている。ほとんどの車種はシガーソケットやUSB端子をつなぐことで、携帯電話や携帯用音楽プレーヤーなどの充電が可能になるためだ。

 早坂サイクルでは、震災前には月1、2個だったシガーソケット販売が震災後に50〜60個まで増えた。早坂理常務は「原付きバイクはハイブリッド車よりも燃費が良く、いざというときに発電機としても使える点が受けている」とみている。

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最終更新:7月23日(土)19時52分

産経新聞

 

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