事件【杉浦美香のさくらんぼ白書】汚染わら 山形牛、米沢牛に広がる波紋 民主党の“後手”政治に泣かされる+(4/5ページ)(2011.7.23 12:00

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【杉浦美香のさくらんぼ白書】
汚染わら 山形牛、米沢牛に広がる波紋 民主党の“後手”政治に泣かされる

2011.7.23 12:00 (4/5ページ)
「早くこの騒ぎが終わってくれたら」。心配そうに稲わらを食べさせる平尾喜代春さん=19日、山形市(杉浦美香撮影)

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「早くこの騒ぎが終わってくれたら」。心配そうに稲わらを食べさせる平尾喜代春さん=19日、山形市(杉浦美香撮影)

 農林水産省から「宮城県大崎市の業者が福島第1原発の事故後に集め、暫定基準値以上を検出した。その稲わらを購入した農家が山形県内にある」という連絡を受け、山形県が調査を開始したのが7月17日。その翌日の18日に、尾花沢市や飯豊町、白鷹町の4農家のうち2農家の稲わらから基準値以上のセシウムが検出されたことが判明。基準値以上の稲わらを食べさせた農家の数は調査が進むにつれて増えている。

 等級や重さによってもかわってくるが佐賀牛が1頭100万円つけるところが、山形牛は20~30万円という値段になってしまったからだ。1頭10万円切る場合もあり、値崩れは死活問題になっていた。

何が安全か

 山形県は、基準値以上のセシウムが検出された稲わらを食べさせていた肉牛を調べているが、国の暫定基準を超えた肉は見つかっていない。もちろん、全ての肉を検査ができるわけではないが、稲わらを食べた肉牛がどれほど健康を害するか。その根拠については冷静にとらえる必要がある。

 食品安全委員会のホームページによると、放射性セシウムの暫定規制値である500ベクレルを検出された牛肉を1キロ食べた場合の人体への影響は0・008mSV(ミリシーベルト)と示している。

 この0・008mSVは、今回のような事故がなくても自然に存在する放射性物質を1年間に浴びる年間線量(日本平均0・4ミリシーベルト)の約50分の1にすぎないという。

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「早くこの騒ぎが終わってくれたら」。心配そうに稲わらを食べさせる平尾喜代春さん=19日、山形市(杉浦美香撮影)
米沢牛の前で「全頭検査で安心してもらいたい」と話す米沢佐藤畜産の佐藤社長=山形県米沢市(杉浦美香撮影)
「安心してもらうのが何より大事」と話す米沢佐藤畜産の佐藤社長=山形県米沢市(杉浦美香撮影)

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