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[事件]ニュース トピック:杉浦美香のさくらんぼ白書
【杉浦美香のさくらんぼ白書】汚染わら 山形牛、米沢牛に広がる波紋 民主党の“後手”政治に泣かされる
2011.7.23 12:00
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「本当は今は昼寝している時間なんだけど。よくお昼寝する牛がいい牛なんだ」
牛がわらを食べているところを撮影させてほしいというテレビ局の要請に快く応じながら、平尾さんは一頭一頭に優しくわらを与えていた。
米沢牛に与えられた試練
「返ってくるんですか。わかりました」
約1200頭の米沢牛を肥育している米沢市の米沢佐藤畜産社長、佐藤秀彌社長(56)はこう答え、携帯電話を置いた。
相手はギフト業者。今回の騒動を受け、発送していた百貨店などが取り扱う約100軒の米沢牛ギフトの返品の連絡だった。
「こういった時期だもの。消費者の反応を考えれば仕方ないだろう」と佐藤社長は話す。
同畜産では、日本国内のわらではなく東京の商社を通じ、米・オレゴン州からライグラスストローという芝生の種をとるために栽培されているイネ科の草を輸入して与えている。ストローのコンテナは植物検疫以外開封しないため放射能に汚染されることはないが、それでもエサとして与える前に線量計ではかっているとう。
同畜産の牛肉は県の要請で放射能検査を行ったが結果も不検出。安全には自信はあるが、出荷する牛肉すべてについて放射能検査を行えるように、東京の検査会社で全頭検査のための手はずを整えた。
きめが細かく、味はまろやかという山形牛の中でも米沢牛は米沢市、南陽市、長井市、高畠町、川西町、飯豊町、白鷹町、小国町の3市5町の生産農家が育て、さらに米沢市長がトップをつとめる米沢牛銘柄推進協議会が認定した生後32カ月の長期肥育による黒毛和種を指す。
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