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Last Updated 2011/06/27

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【大熊町内の土壌汚染調査結果について】

大熊町内の土壌汚染調査結果のお知らせ

5月25日に、東北大学大学院理学研究科 小池武志先生東北大学サイクロトロン ラジオアイソトープセンター 島田健司先生のご協力をいただいて、大熊町町内11か所の土壌を採取し、サンプルを東北大学、並びに金沢大学に送り、分析をお願いしました。

分析結果について6月24日、大熊町役場 会津若松出張所にて東北大学大学院理学研究科 小池武志先生金沢大学 山本政儀先生より報告を受けましたので、皆さまにお知らせします。

土壌採取地点は、以下の11か所です。

(1) 大野幼稚園駐車場(野上字諏訪 地内)

(2) 高田公園前畑(大川原字西平 地内)

(3) 大野児童館園庭(下野上字清水 地内)

(4) 役場前児童公園(下野上字大野 地内)

(5) 総合スポーツセンターグランド(夫沢字中央台 地内)

(6) 夫沢字長者原 地内

(7) 夫沢字北台 地内

(8) 夫沢字東台 地内

(9) 小入野字東台 地内

(10) 緑ヶ丘グランド(熊川字緑ヶ丘 地内)

(11) 小良浜集会所前(小良浜字高平 地内)



土壌測定結果

地点名
空間線量(地表面)(μSv)
空間線量(地上1m)(μSv)
ヨウ素131(kBq/u)
セシウム134(kBq/u)
セシウム137(kBq/u)
セシウム136(kBq/u)
プルトニウム239・240(Bq/u)

(1) 諏訪 空間線量(地表面) 22.0
空間線量(地上1m) 16.8
ヨウ素131 43
セシウム134 1600
セシウム137 1803
セシウム136 7
プルトニウム239/240 未検査

(2) 西平 空間線量(地表面) 12.6
空間線量(地上1m) 9.0
ウ素131 32
セシウム134 623
セシウム137711
セシウム136 3
プルトニウム239/240 未検査

(3) 清水
空間線量(地表面) 38.0
空間線量(地上1m) 22.0
ヨウ素131 78
セシウム134 2185
セシウム137 2520
セシウム136 11
プルトニウム239/240 0.19

(4) 大野 空間線量(地表面) 60.0
空間線量(地上1m) 42.0
ヨウ素131 100
セシウム134 4463
セシウム137 4807
セシウム136 24
プルトニウム239/240 0.26

(5) 中央台
空間線量(地表面) 90.0
空間線量(地上1m) 70.0
ヨウ素131 139
セシウム134 5494
セシウム137 5945
セシウム136 29
プルトニウム239/240 1.24

(6) 長者原
空間線量(地表面) 19.0
空間線量(地上1m) 14.0
ヨウ素131 100
セシウム134 2092
セシウム137 2389
セシウム136 9
プルトニウム239/240 5.91

(7) 北台
空間線量(地表面) 140
空間線量(地上1m) 100.0
ヨウ素131 197
セシウム134 4590
セシウム137 4940
セシウム136 22
プルトニウム239/240 11.10

(8) 東台
空間線量(地表面) 130.0
空間線量(地上1m) 100.0
ヨウ素131 124
セシウム134 2906
セシウム137 3268
セシウム136 13
プルトニウム239/240 2.77

(9) 東平
空間線量(地表面) 180.0
空間線量(地上1m) 140.0
ヨウ素131 653
セシウム134 27772
セシウム137 30014
セシウム136 151
プルトニウム239/240 5.02

(10) 緑ケ丘
空間線量(地表面) 100.0
空間線量(地上1m) 80.0
ヨウ素131 171
セシウム134 5101
セシウム137 5742
セシウム136 24
プルトニウム239/240 11.00

(11) 高平
空間線量(地表面) 40.0
空間線量(地上1m) 30.0
ヨウ素131 31
セシウム134 915
セシウム137 1051
セシウム136 4
プルトニウム239/240 7.98

μSv…マイクロシーベルト
Bq…ベクレル kBq…キロベクレル(1kBq=1000Bq)
プルトニウム…太平洋側水田中の蓄積量 30〜50Bq/u


山本先生のコメント

(1) プルトニウムについては、ごく微量であり、大きな問題ではない。

(2) セシウムについては、西平を除き150万ベクレル/u以上で、年間20ミリシーベルトを超えており、計算上30年たっても半分の線量が残る可能性があり、セシウム137を取り除かない限り、すぐには戻れないレベルの数値であった。

(3) 課題は、いかに土壌表面5cm以内にあるセシウムを減らしていくかである。表土を入れ替えしたり、天地返し(1m)をしたりなどの方法がある。

(山本先生は、チュルノブイリ、セミパラチンスク、JCO事故などの調査研究を行っている、プルトニウム分析、環境放射線の第一人者です。)



以上の報告を受けて、町としましては、今後の経過を注視するとともに、これを復興の基礎データとして使用し、国・県をはじめとしてあらゆる支援を受け、復興のための手段を講じてまいります。


町民の皆さんと、一刻も早く大熊町に帰れるよう頑張りますので、町民の皆さまのご支援をよろしくお願いします。




大熊町役場 会津若松出張所 大熊町災害対策本部
電話 0242-26-3844 (代表)



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